【事件概要】
7月31日早朝、日本各地で津波が観測された。午前4時7分に高知県土佐清水で60cm、午前5時40分に宮崎港で60cm、午前6時39分に鹿児島県志布志港で50cmの津波が記録された。また、宮城県の砂押川では川の遡上現象も確認された。
津波は内陸まで到達する恐れがあり、海岸や河口には近づかないよう呼びかけられた。人的被害として、死傷者が11人、うち三重県では避難中の女性が死亡。さらに、避難中に熱中症で緊急搬送された人も11人に上った。
【コメント】
自然災害そのものは止められなくとも、人命を守る備えが不十分だった現実は看過できない。今回の津波では、高さは1m未満だったが、避難中に命を落とした人が出ており、熱中症による搬送も11人にのぼる。これは、避難計画や現場の環境整備に深刻な欠陥があることを示している。特に、高齢者や体調に不安のある人にとって、「逃げろ」の一言では済まされない。問題の本質は、自治体ごとの準備のばらつき、冷房・水分の確保といった基本的な避難環境の軽視、そして「命を守る避難所」が命を危険に晒す場になっているという逆転の構図だ。
今こそ、①全国共通の避難環境基準の設定、②熱中症対策を含めた避難所マニュアルの徹底、③住民が平時に体験できる避難訓練の義務化が急務である。命を守る制度は、「災害時」ではなく「今」整えてこそ意味がある。被害が出てからの反省では、また同じ過ちを繰り返すだけだ。
ネットからのコメント
1、津波については、たかが60センチ50センチだという認識は致命的なミス、勘違いになります。大人でも川の流れが膝上まで来ると、足元の状況などにもよりますが、踏ん張れずに流されてしまいます。津波はただの波ではなく、川の急流のように押し寄せ、絶えず1方向に流れ続けます。引き波も同様です。さらにその中に大量の瓦礫や土砂が混じってきます。それに足がぶつかればひとたまりもありません。膝ぐらいまでの高さなら大丈夫と高をくくらず、周りにも警告しながら避難することが大事ですね。
2、今回の津波は警報・注意報が解除されるまでかなり時間がかかると感じていたが(※気象庁への文句や不満ではない)、今日も津波が観測されたという事で「安易に注意報を解除しなくて正解だった、やはり気象庁の判断は正しかった」と思った。
気象庁の職員の皆様、いつもありがとうございます。昨日今日は特にお疲れ様でしたm(_ _)m
3、東日本大震災以来の巨大地震です。発生が日本国内ではないからといって安全ではありません。昭和35年、チリで起きた大地震の時も同じように太平洋沿岸に津波警報が発令されました。遠い国の話での話でしたが、その津波は真夜中から早朝にかけ各地に到達、日本国内でも多数の死者が出る被害となりました。今回の地震はその時に比べると日本から近い出来事です。他人事ではなく、万が一に備えることが大切です。
4、地震発生から1日経っても津波観測が続いている、正直なことを言うと今はその避難している方々の体調が心配になってくる。日本各地で猛暑どころか40度に迫る気温を観測してるからね。避難所も温度はやっぱり高いと思うから避難されている方々は熱中症対策もできる限り尽くしてくださいね。暑い場所にいると命の危険もあるので。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4b16b1a582e5215d57ada12c81fc1461b316d4aa,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]