広島県高等学校野球連盟は2025年8月19日に、「令和7年度秋季広島県高等学校野球大会における誹謗中傷等への対応について」との声明を発表しました。この声明は、SNS上で拡散される誹謗中傷や差別的な言動が大会関係者の名誉や人権を傷つけることに対するものです。連盟は、こうした行為が確認された場合には法的措置を含めた厳しい対応を取ると表明しました。
声明が発表された背景には、暴力事案が問題となった広陵高校の代表辞退騒動があります。この事件では、広陵高校の硬式野球部員が暴力を受けたとしてSNSで情報が拡散されました。広陵高校は、この件を認め謝罪し部員の転校があったと報告しています。しかし、広島県高野連の声明には、「集団暴行する犯罪者は見て見ぬふり」との批判や、「暴力事案の解明に向けて動くべきだ」との声が上がっています。
大変残念な事案であり、広島県高等学校野球連盟の声明は、より広巨な視点から見直されるべきです。暴力事案の問題が明るみに出たにも関わらず、SNSに対する法的措置だけを強調することは、問題の根幹を見逃しているように感じられます。まず、こうした事案が何故起こったのかを徹底的に調査し、被害者への寄り添った対応が求められるでしょう。
また、暴力行為そのものへの毅然とした対応を倫理的に考えることが必要です。そして、その結果を透明性を持って公表し、再発防止策に努めるべきです。連盟の声明は、誹謗中傷の直接的な原因を見極めずに、ただ法的措置を講じるという姿勢が誤解を生んでいる可能性もあります。誠実な対応と責任を持った行動こそが、スポーツの持つべき精神に寄与するはずです。
ネットからのコメント
1、広島県高野連の声明によれば、秋季大会について「学生野球の基本原理として『教育の一環であり、平和で民主的な人類社会の形成者として必要な資質を備えた人間の育成を目的とする』『友情、連帯そしてフェアプレーの精神を理念とする』などと定めた日本学生野球憲章に基づいて開催されます」とのこと。その基本原理から広陵高校自体がかけ離れていたし、広島県高野連も同じ土俵に立った判断で広陵高校の大会出場を認めた。広島県高野連が学生野球の基本原理を上から強気で語ることには違和感しかない。
2、選手が名指しで顔晒されているのは、事実ではない可能性があるから、学校として「この生徒たちを守る」というのは、まぁ分かる。
ただ、まずいじめに遭った元生徒に対して謝るのが先だろう。いじめについては事実の詳細までは調べなくても、いじめがあったかどうかくらいは、調べようと思えばすぐに調べられるはずだろ。
3、この問題が全然進まないのは、私立高校は教育委員会や文科省の指揮を受けず県庁管轄下であり、担当部署は指導に及び腰だということ。県議には県庁がきちんと指導し、学校が被害者にきちんと向き合うよう働きかけてもらいたい。
4、真実は外野にはわからない。ただ、問題があって一応の対応と処分はあった。でも被害者とされている側の納得できるものではなかった。ここは事実なので、関わっていた大人達は然るべき対応を時間をかけて出来るだけ透明性高く、していかなくてはいけないですね。それと、誹謗中傷に対処することは全く別の問題なので、こちらも法的にしっかりと対応することに何の問題もないと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1c03777d43ad8187941a21818acb3ce96871700f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]