かつて高校野球の名門だったPL学園は、1980年代に桑田真澄や清原和博らの活躍で甲子園の頂点に立ちました。しかし、「3年神様、2年平民、1年奴隷」という厳格な上下関係が強いられ、2001年には暴力事件が発覚し、大会への出場辞退を余儀なくされました。この事件を契機に、PL教団とPL学園の関係が瓦解し、教団の支援も減少、野球部の栄光は失われました。

現在、学園の生徒数は激減し、廃校の危機に瀕しています。また、PL花火大会も中止状態が続き、かつての賑わいは影を潜めています。

PL学園の名声が一転して失墜した背景には、厳格すぎる部活動の体質と、それを黙認してきた教育環境の問題があります。まず、学生らへの過剰なプレッシャーや過酷な練習が常態化していたことが、暴力事件に至る背景として挙げられます。また、PL教団と学園の密接な関係が崩れたことは、教育と信仰が過度に結びついた危険性を示しています。こうした問題を解決するためには、1）選手らの心身の健全な育成を第一とする指導方針への転換、2）部活動における強権的な構造を見直し、より開かれた運営の実施、3）教育と信仰を明確に区別した学校運営の見直しが必要です。これらを見直さなければ、再びPL学園が野球界で輝くのは難しいでしょう。

歴史ある名門の衰退は、教育と組織運営が進化しない場合の危機を如実に示しています。

ネットからのコメント

1、PL学園や沖縄水産などのように、不祥事で名門から去る方向もあれば、普段から地域での問題行動を起こしている福島県や宮城県のような、甲子園常連出場高校もある。福島県の私立高校は生徒が自転車通学で他校の女子にスカートめくりをすることで有名な学校だったし、進学科以外は素行不良で有名。その進学科も公立の進学校の滑り止めで受けるというポジションでその学校を受けるという人は少ない。宮城県の高校もいじめでの被害者退学や東日本大震災でのボランティア参加での火事場泥棒などが有名。結局大切なのは人間性の育成であって、スポーツを育成することはない。

2、PLは、高校野球以前に、教団の運営自体が危ういから、野球部がどうこうどころの話じゃ無いのでしょう。確かに野球部の不祥事はありましたが、それが原因で廃部になったというのは、ちょっと解釈が違う気がします。くしくも、今、広陵野球部の不祥事が問題になっていますが、PLのそれとは、少し違うと思います。

ただ名門とはいえ、これだけ問題が大きくなると、有望な選手が集まるかは疑問です。廃部は免れたとしても、厳しい現実が待っていると思います。

3、普通科の卒業生です。当時、小中高とエスカレーター式で進学しました。中高は全寮制で、高校の野球部だけが寮が別にありました。体育コースの生徒だけが上下関係のある苦しい生活をしていたのではなく、普通科の生徒も奴隷制度の敷かれた生活に苦しんでいました。体育コースの生徒は自分達は全国から選りすぐられたエリートと思っていて、普通科の生徒のことを見下していた雰囲気がありました。全寮制ではありますが、夏休みや春休みなどは生徒たちも実家に帰省できるのですが、野球部が甲子園へ出場になると強制的に休み返上で応援に駆り出されました。近畿地区に実家がある生徒などは予選から応援に行かされる為、甲子園に出場し決勝まで行った場合、夏休みはほとんどありませんでした。また野球部員達は優勝できたのは自分達の実力だと思っている人間がほとんどで、応援してくれた生徒に対しての感謝の気持ちなど全くありませんでした。

4、沖縄水産も暴行事件あった記憶があるあと天理高校も野球以外も強いから学校自体は大丈夫で野球部も立て直してきたけどPLは野球部だけで名前売ってたからなぁ広陵は詳しくないけど野球部は来年は集まってこないでしょう親が行かせたくないはずちゃんと指導者変えて体制を改善したアピールしないと一般の学生も来なくなるよ