岩手県が発行した婚活支援冊子「叶えるBOOK」に対する批判がSNSで巻き起こっています。2023年9月末、この冊子の内容が紹介され、女性に対する外見に関する詳細な指示や、「相手に合わせる努力」を求める内容が問題視されています。対照的に、男性に対する指示はより基本的で、「自信を持って」と励ます内容です。岩手県は「ジェンダー平等の実現」を掲げていますが、実際には「出生数を増やす」という目的のために女性を手段として扱っているとの批判が寄せられています。
冊子の内容はジェンダー役割意識が根強く残る地方の現状を反映しており、少子化対策が女性を「出生率を上げるための資源」として捉えているという懸念が広がっています。

岩手県が発行した婚活支援冊子「叶えるBOOK」は、ジェンダー平等を掲げながら、その実態が疑問視されています。女性の服装や振る舞いについて細かく指示し、男性には自信を持つように促す内容は、地方に根強く残る性別役割の固定観念を露わにしています。このようなアプローチが出生率を向上させるという施策の背後にある本質的な問題に気づくべきです。まず、教育や啓発によるジェンダー意識の改革が必要です。これにはジェンダー平等を推進する政策の強化、男女の賃金格差の是正、地域でのリーダーシップ層の多様化などが重要です。加えて、婚活支援を行う際には個人の意志を尊重し、より包括的で支援的な内容とするべきです。
真の平等を実現するためには、女性を単なる「資源」として扱うことなく、自立した主体として認め、ひとりひとりの意思を尊重する取り組みを展開することが急務です。この問題を改善しなければ、社会全体がジェンダーの枠にとらわれたままで進化できないでしょう。
ネットからのコメント
1、県という公的な場所で配るものなのに、女性だけに厳しい指示があるのはおかしい、というのはその通りです。こういう婚活パーティーのマナーや身だしなみって、男女関係ないですよね。「伸びっぱなしの髪や爪は切りそろえる」「パーティーなのだから、自宅でくつろぐようなカジュアルすぎる服装はやめてね」「露出度高すぎ、メイク濃すぎなど、派手すぎる格好はやめてね」などなど。女性だけにあれこれ指示するのではなく、普通のドレスコードとして全体に指示し、「透明感」「スカート」など細かいことは自分で決める、でよかったのでは。
2、女性は男性に消費されてナンボっていう意識が透けてる。女性が着飾るのは男性に好かれるため、女性が料理の腕を磨くのは男性にお嫁さんとして選んでもらうため。
そうやって男性に消費されるための性別であるって考えは地方の方が露骨に出ていそう。
3、田舎に住む女性はつらい。昔の「女性らしさ」がまだ求められる。だから、そんな家父長制時代の「空気」から逃れたくて都会に出る。地方では進学先や希望職種が少ないのもあるだろうが、地元に戻らない。その気持ちはわかる。
4、岩手なだけに、女性には山猫の料理店ばりに注文が多いのに、男性に対しては身だしなみを整えましょうって感じだけなのが。冊子を作った人の婚活って男性が女性を選ぶものって感覚が透けて見える。でも多分これを作ったのは男性じゃなくて、女性だと思う。自分や見聞きしてきた女性目線の成功体験を、親切心とか共感があるからこそしつこいくらいに掲載してしまった、っていう感じじゃないかな。自分の出身校に向けて書く、就活成功の秘訣みたいな。個人的な成功体験や、価値観から書いてしまっているからこそ、地方特有の価値観が滲み出てしまったんじゃないかなって。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/80831ecf707d61fe3ff8724a49cdbb972b4d3f3a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]