2024年10月、妊娠を理由に二つの女流タイトル戦を事実上不戦敗とされた福間香奈女流六冠が日本将棋連盟に規定の変更を求めた。その結果、連盟は16日に規定を改定。従来は「産前6週・産後8週に女流タイトル戦が重なる場合は対局者を変更」としていたが、この規定を削除し、対局日の調整を含む実施方法の検討を行うとした。連盟内に検討委員会を立ち上げることも発表された。

福間女流六冠はこの変更を「少し前進」と評価し、具体的な対応に期待を寄せた。

このニュースは、女性の妊娠・出産に関する制度や社会の認識不足を浮き彫りにしています。これまで妊娠によりキャリア機会を奪われるという異常な状況を制度が助長していたことは、明らかに批判すべき問題です。まず、制度の欠陥として、女性のライフイベントに対応する柔軟性が欠如していた点が挙げられます。妊娠によってタイトル戦を棄権せざるを得ない状況は、不公平で、妊娠を理由に仕事の機会を奪われることのない環境整備が必要です。解決策としては、妊娠・出産期間の女性棋士支援の充実、代替手段の明確な提示、そして全ての女性が安心してキャリアを継続できる環境作りがあります。このニュースは、個々の声が集団の意識を変革する力を持つことを示しています。

福間女流六冠の勇気ある声は、多くの女性に影響を与え、より公正な制度を創るきっかけとなりました。

ネットからのコメント

1、周りが気付く環境？プロの世界気付いてても相手がいる以上は無理な事もある。スポーツでも相手が妊娠したからといって延期なんてしないでしょう。決められた日付に照準を合わせて調整するのがプロの世界。福間さんの言う事は時代に沿った事を言ってて分かりますが、私生活が犠牲になるのはある程度は仕方のない事だと思います。

2、地位の保証って考え方に違和感があるタイトル戦は職業じゃなくて興行だし就労倫理みたいなものの延長で議論するのはおかしくないか？タイトルホルダーになった以上、万全な体調で出場できるように自身が努力するべきであって開催側に配慮を強いるのは疑問だ

3、産前、産後は特に将棋盤に向かって研究する時間は取れなくなると思う。当選寝る時間を削って将棋に没頭している人と、寝ているときに乳幼児に起こされて将棋盤どころではない人と、関わる時間や棋力が下がることは想定されます。こうした棋力の低下を出産という特例に限っては保護しようとする動き（産前産後休場でのタイトル保持を認めるなど）は正当なのか、少々疑問を感じます。

実力のみが問われる世界だと思いますので。

4、病気や怪我で戦えないなら不戦敗。相撲は怪我で休むと横綱以外は番付が下がります。横綱は勝てないと下がらないで引退です。公傷制度は悪用されて無くなりました。将棋も同様で良いと思います。タイトル保持者が休むと頑張って挑戦権を得た側が挑戦出来なくなる。挑戦者同士でも予選で対戦を組めなくなる。スケジュールも次のタイトルが有る為延期等も難しい。怪我や病気は考慮してくれないのか?等の話も当然出てくる。無理だと思います。