今回の衆議院予算委員会で議論となったのは、教員の休憩時間の遵守についてです。れいわ新選組の大石あきこ議員は、教員が実際には1分も休憩が取れていないと主張し、これは労働基準法違反であると指摘しました。2022年の文部科学省調査によれば、小学校の教員の10月・11月の休憩時間は平均で23分でしたが、この数字も法律に定められた最低45分には届いていません。
大石議員は、教員が休憩なしで働く実態を改善するよう求めましたが、松本洋平文部科学大臣は「調査は教員の自己申告に基づくものであり、それ自体が労基法違反とは断言できない」との見解を示しました。そして、その対応をめぐり議論が紛糾し、高市内閣総理大臣への質問も試みられましたが、文科大臣が引き続き対応する形となり、議論が平行線をたどりました。

この問題は、制度の欠陥と労働環境に関する深刻な社会問題を提起しています。教員が十分な休憩を取れない現状は、法的にも倫理的にも大きな問題です。第一に、労働基準法に明確に違反している状況を是正するため、定期的かつ客観的な実態調査を実施し、データを透明に公開する必要があります。第二に、教育現場における労働条件の改善策を具体的に立案し、その実施を監督するための独立した機関を設立すべきです。
さらに、教員の業務量を減らし、休憩時間の確保を強制する労働条件が必要です。教育の質は教員の健康と直結しています。理想と現実のギャップを埋め、持続可能な教育環境を実現するためには、今こそ具体的な行動が求められます。これは子どもたちの未来のためにも、社会全体の責任と言えるでしょう。

ネットからのコメント
1、問題提起自体は良い内容だと思う。ただ、話し方だったり時間遣うなと言いながら総理に感想求めたり、ちょっと稚拙。総理を問い詰めたという記念実績でも欲しかったのかと見える。大臣側が労基違反ですなんて答えないんだから、もっと質疑の組み立てを考えるべき。
2、見苦しい話し方ですね内容は良いんですけどね。実際、民間の経営者は厳しく取り締まられる労働環境問題なのに、公務員をいくら酷使しても、大臣も国会議員も自治体の長も公務員のお偉いさんも取り締まられれない。
彼らは特権階級ですからね。とは言え、この質問の仕方は議論するベースにはのっておらず、総理に嫌がらせをしようとしたら、大臣の大人のよくある答弁に防がれただけのれいわっぽい感じに残念感が漂いますね。
3、45分きっかり休憩が取れないかもしれませんが、1分も取れないというのは誇張です。品位を保たないと、自分で自分の価値を貶めています。それが分からない人間とはまともな議論ができません。自分の言いたいことだけ言って悦に入って、他人の言うことに聞く耳を持たない態度では、信頼に値しません。
4、元小学校教諭ですが、この問題について国会で取り上げていただいたことにはとてもありがたく思います。ただ、このようなギャーギャー騒ぐような答弁になってしまうと、せっかくの質問が、というか教員の休憩を求めている教員の立場まで興奮状態で騒いでるように見られそうで残念です。もっと冷静で鋭い質問をお願いしたい。騒ぎ立てるパフォーマンスでは解決しません。ところで教員は(私は小学校しかわかりませんが)子どもたちが学校にいる時間に休憩は取れません。
休憩時間が「設定されているだけ」です。校長は休憩時間を「設定しているだけ」で、取らせようとはしていません。休憩時間は与えているが教員が自主的に仕事しているというふうにしたいのでしょうね。文科省は。教員がその時間全員コーヒー飲みに出かけても大丈夫な現場にしていないのに、休憩を与えているというのはどうなのでしょうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1fb36f4bc62bc947c5ac283cc4253dd343710c00,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]