職場におけるパワーハラスメント問題が、長野県の岳南広域消防組合で発覚しました。50代の消防司令は2021年4月および6月に、部下に対して威圧的な叱責や人格を否定する言葉を繰り返し、被害者はその精神的な影響で約11カ月間休職を余儀なくされました。さらに、2024年8月には50代の消防司令補が別の部下に対して訓練中に不適切な行動を取り、これにより被害者は3カ月の療養が必要となりました。
これらの行為は組織の調査でパワハラスメントと認定され、それぞれ減給と戒告の懲戒処分が科されました。事案に関与した管理者も注意を受け、消防組合は再発防止策を検討中です。

このようなパワハラスメント行為は、組織内の文化と管理体制の問題を強く示しています。まず、叱責や身体的な制裁が許される職場環境は、明らかに人権を軽視した異常な状態です。さらに、被害者が精神的な疾患を抱え療養を余儀なくされた結果、その事実が公にされるまで適切な対策が講じられなかったことは、制度の欠陥を如実に示しています。解決するためには、まず第一に、従業員への権利と尊重を重視した教育プログラムを導入すべきです。次に、ハラスメント行為を監視・報告するための匿名性を確保した信頼性のあるシステムを整えることが求められます。最後に、管理職には特に高い倫理基準とコミュニケーションスキルを具えるための継続的なトレーニングが必要です。
組織が安全で健全な環境を提供するかどうかは、社会全体の公正さと直結しており、今まさにその正念場に立たされているのです。
ネットからのコメント
1、自衛隊とか消防とかの訓練は判断が難しいよなぁ人格否定は不要だと思うけれど、お互い命を預ける相手だと思うと、未熟なままで現場につれていくわけには行かないそもそも本人が命を落とす可能性が有るという点である程度の厳しさは必要と思う もう少し組織としてガイドラインを明確にして、未熟であれば現場に出さないとか訓練過程を卒業できないとか制度の中で是正を指せるような仕組みを作ったほうが良いのかもね
2、消防隊員とか自衛隊員て火災や災害があった時に自らの命を懸けて現場に突入しチームで活動すると聞きます。だからこそ日頃の訓練や行動もしっかりしなければならないと思う。「使えない。」「早くしろ」「何しているんだ」なんてパワハラというより激だと思う。昭和の中期世代だからもしれないけど。この程度の言葉で「パワハラ認定」されるとしたら消防・自衛隊は有事の際に自分どころかチームの他の人の命まで危険にさらしかねないのではと感じてしまう。
被害者も大変だろうけど、私が同じ立場なら一緒に仕事をしたくないし命を預けられない。
3、体罰を容認したいわけじゃないけど訓練中とはいえ順番を間違うと本人はもちろん救助者の命も危険にさらすからな。認識が違ったんだろうな。その50代の上司と30代の部下では。50代の上司は訓練中であっても本番さながらの緊張感があって30代の部下はどこかこれは訓練だと言う気の緩みがあったんじゃないかな。救助される側の視点で言うとやっと助かったのに正直手順を間違うような隊員に救助されるのはむしろ恐怖でしかない。
4、実際「使えない」んだろうし、即生命の危機に晒される職場で、悠長に説明していられない。事務作業とかではあり得ないだろうけど、身体で覚えるしかないことってあるんだよな。まあ、今回は他にもパワハラやらかしてるのかも知れないけど。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e2c08652698300aa76f90e5ff8735eb7f0df37e3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]