事件概要:2023年10月21日、東京債券市場において、新発10年物国債の流通利回りが一時1.610%に上昇しました。この数値は2008年10月以来約17年ぶりの高水準となり、債券価格は下落しました。この動向は、日銀の追加利上げへの警戒感や財政悪化懸念が背景となり、特に超長期債の利回り上昇が長期金利へ波及した結果とされています。
また、この変化は市場の不安定さを示し、経済への影響が懸念されています。
コメント:利上げ懸念により長期金利が急上昇した現状は、国内経済にとって深刻な兆候を示しています。そもそも日本の財政政策の慢性的困難と物価・金利の管理における限界が制度的欠陥を浮き彫りにしているのではないでしょうか。高水準の金利は企業の借入コストを増加させ、新規投資や雇用に圧力をかける一方、国民の住宅ローンやその他の借入にも直接負担を強いる可能性があります。
この状況を改善するには以下が求められます:
日銀の政策における透明性と、市場との対話の強化。財政拡張への依存からの脱却と、持続可能な経済構造への転換。国民負担を軽減するための金利影響緩和策の迅速な導入。目先の市場動向や金利上昇だけに焦点を当てるのではなく、背景にある制度的矛盾を真剣に見直す必要があります。
投資家や家庭の生活を守るために、迅速かつ果断な対応が求められるでしょう。この機会に、日本の経済運営の核心を再構築するべき時が来ています。
ネットからのコメント
1、国債で運用するだけじゃないけど、10年で2倍、30年で10倍にするのが当たり前でしたね、昔は。使う経済指標は相変わらず昔と同じなのだから、それくらいの運用利回り=成長が無いと、好景気を実感するまでには至らないでしょうね。つまり、この程度は十分低金利ですよ。
2、新発20年国債利回りは2.655%で高水準。くじら達が利回り上昇機運で買い控えが続くとさらに上昇していく可能性が高い。積極財政派は国債増発を唱えるが、まずは確実な買い手探しからやらないと金利上昇で苦しむのは最後は国民だ。まあ20年以上ゼロ金利で甘んじてきた経済だから金利のある世界は異次元。よく国が借金しなければ経済は成長しないという意見が散見されるがこれも金利がゼロの時代の戯言。これからの金利上昇時代は国も国民も借金そのものをもっと計画的に慎重にする必要がある。
3、日銀が想定内とは、7月の利上げを見送ったのは残念でなりません。
今の株価と実体経済がリンクしておらず、人々の物価高による生活の厳しさ増してますね。ただ、これは日本だけではなく、アメリカも一緒で、住んでいる方の話によると、外食も減っているし、贅沢品の購入もかなり減っているようで、株高と必ずしも体感では一致しないと言う話でした。日銀がきちんと利上げを進めていくことがインフレ対策になります。その結果、円高方向に触れていきます。日本は先進国の中で特異な存在で、いつまでこんな金利をやってるのでしょうかね。先進国の中でも所得水準は非常に低いです。ただ、こんなように書くと、円安は良いことだとか、あなたは経済がわかってないとか、勉強してから書き込めとか誹謗中傷が来るのですが、人それぞれ意見が違いますので、そういったネガティブな書き込みはしないでいただきたいとお願い申し上げます。
4、日銀あげたらいいと思うし、というか、そもそも金利がある程度存在するのは経済の大前提だからね。その原則で様々な仕組みや制度や商品が成立してんだから。応急処置的な対応はともかく、いつまでも無理に抑え込むと副作用の方がデカくなりすぎる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b12c925ea2209ba0ec270deb027b4c4c5cd3b48e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]