島根県松江市で、ローカル線存続の問題に関して丸山知事が大雨による被害で廃線となるケースが増えている現状を「理不尽」と批判しました。8月22日の定例会見で知事は、JR西日本が発表した木次線の乗客数について触れ、地元自治体として利用促進や観光客誘致に努める意向を示しました。また、政府に対して公平中立な判断を求めると同時に、JR西日本が路線継続に最大限の努力をすべきだと述べ、大雨被害を奇禍とする現状の放置を政府に改善を求めました。

現状の大雨被害によるローカル線の廃線は、確かに理不尽さを感じさせるものです。自然災害は不可抗力として理解されるべきですが、それに対応する社会の制度や基盤が不充分であることに問題の本質があると指摘できます。公共交通機関の維持は地方の生活を守る基盤です。これに対する具体的な解決策として、まずは政府と鉄道会社が共同で復旧基金を設立し、災害にあった路線の迅速な復旧を可能にする体制を整えることが求められます。また、利用促進策として地元と連携した観光資源を活用した魅力的なキャンペーンを展開することも有効でしょう。そして、官民一体となった路線存続のためのプランニングが必要です。このように、人々の生活基盤を守るための柔軟で持続的なアプローチが求められています。政府とJR西日本には、地域社会の責任をしっかりと担う行動を期待したいところです。

ネットからのコメント

1、理不尽でもなんでもなく合理的な判断。もともと利用されておらず年億単位で赤字を垂れ流しているサービスの復旧にまた何十億と費用をかけて復旧させるなど官民問わずありえない。どうしても自治体と地元利用客が鉄路として残したいのであれば3セク化してJRから譲渡してもらえばよい。それに仮に復旧できたとしても近年、鉄道が敷設された当時の安全基準ではすぐまた甚大な被害を受けるであろうほど災害レベルも上がっている。

2、知事ともあろうお方がただ感情論をぶつけるだけでは無責任ですね。対策を考えるのが仕事だと思いますけど。鉄道は公共交通とは言え民間企業です。再三がとれなければ営業出来ない。復旧工事にも多額の金がかかる。そういった障害を無視してただやれやれいうのはパワハラのようなものです。そんなに復旧させたかったら、県が路線を買い取るなり金を出すなり具体策を出しましょうよ。

3、島根県区間の山陰線（益田以東）、山口線は何だかんだ言っても特急が走っているから基本的には廃線にはならないと思う。問題は益田以西の山陰線とあとは木次線。

特に木次線の出雲横田以南はスピード遅い、客は乗らないの無い無い尽くしだから大雨で被害を受けなくても廃線が論議されてもおかしくない。

4、昔は、田舎でも駅があればそこに人が集まり、待ち合わせや雑談、喫茶店や食堂、雑貨店などがあって、村や街の夏祭りでもあれば、提灯や風鈴が飾られ、旅で訪れても風情があった。少子化、過疎化でどこも寂しい駅舎になり、存続が危ぶまれている。これといった産業も無ければ、なんとか観光に力をいれるしかないのだろうが、それも難しい。でも、少数であっても利用したい老人や学生もおり、なんとか維持したいのだろう。鉄道好き、旅好きには寂しい限りです。