【事件概要】
2025年8月4日、日本テレビ系のバラエティ番組「大悟の芸人領収書」が放送された。今回は「笑いと学歴SP」として、東京大学、一橋大学、早稲田大学、慶應大学、立命館大学出身の高学歴芸人5人が出演。MCの千鳥・大悟が「参考書って教科書に載ってないことが載ってんの?」と問いかけたところ、全員が数秒沈黙する場面があった。
さらに「じゃあなんで教科書にそれ入れてない?」との素朴な疑問に、芸人たちは言葉を詰まらせ、結果として純粋な問いに対する回答の難しさが浮き彫りになった。
【コメント】
一見するとただのバラエティの一幕だが、大悟の素朴な問いは、教育制度の本質に切り込む痛烈な指摘でもある。なぜ教科書は、参考書に載っているような“より分かりやすい解説”を最初から提供できないのか。この沈黙が示すのは、教育行政や教科書編纂における硬直化した構造である。
教科書は「文部科学省検定済み」という建前のもと、内容の精査や更新が遅れ、現場で使われる教材との乖離が進んでいる。結果、補助教材や塾・参考書が本来の“学び”の主体となり、教育格差の一因ともなっている。
解決策としては、①教科書編纂への現場教師・生徒の意見反映、②定期的な改訂とユーザビリティの向上、③AIやデジタル教材の導入による個別最適化が挙げられる。現場のリアリティから遊離した「お役所的な知識の押し付け」を脱却し、教育が“理解されること”を主軸にすべき時が来ている。知識は届けるものではなく、届かせるものだ。
ネットからのコメント
1、教科書はページ数の制限や、表現や書式の制限があって、どんな内容でも自由に書けるわけではない。特に文科省の認可取るのに書けない事も多い。参考書は出版社さえOKだせば、かなり自由に表現できる。躓きやすい部分を手厚く解説したりできる。教科書より自由度が高いから参考書はとても学習に役立つと言う事ですね。
2、この話は聞いたことがあります。教科書だけで勉強してても成績は上がると。教科書にすべて必要なことは載っていると。教科書を読み込めてないから、参考書が必要になるのだと。言っていることはごもっともですが、こうしたことを言えるのはそもそも地頭が良い人。皆が皆、そこまでいけてないのですよね。
しかし、大吾のこうした柔軟な発想のほうが、社会で生きていくうえでは必要な気がしています。
3、ちょっと話題はそれるけどテレビ千鳥の勉強をする企画なんかを見てて、あの独創的な考え方で解いていく姿を見ていると大悟って勉強の方に興味出していたらすごかったんだろうなと思う。活用してこなかっただけでそもそもの脳のスペックはすごいCPUなんだろうな。時間はかかるけど自分なりの解き方で必ず答えにたどり着くし。
4、教科書に書くようなことは学習指導要領である程度厳格に決められてるから、その範囲を多少逸脱したりもっと自由度高く噛み砕いたものが参考書。文科省としては、現場の教員には学習指導要領に沿って教えてほしいわけで、教科書はその指針になるもの。ある意味で先生のためのものかもね。けど教科書は必要なことが過不足なく書かれているので、これを理解することが生徒にとっても本当は一番いい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1fe0ee5f54e6a3cdcb9251d997f9ead0dc2b0e79,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]