高専卒業に学位授与 文科省検討へ
文部科学省は5年制の高等専門学校(高専)本科卒業生へ「準学士」の称号に代わり、国際的に通用する学位を授与する方針を固めた。今年度中に必要な学校教育法の改正案をまとめ、来年の通常国会で提出を目指す。この変更により、高専卒業生が海外で学歴を証明しやすくなることや、優秀な人材の国際的な活躍を推進する狙いがある。高専はAIや半導体など成長産業向けの即戦力人材を育成する重要な機関とされ、モンゴルやタイなど海外でも採用されている教育制度だ。新しい学位の英語表記は「Associate Degree」となる見通しで、今後、産学連携や研究活動の強化も進められる予定である。

日本の高等教育制度が抱える国際的な不均衡について是正の試みを明らかにした本ニュースは、学位の国際標準化が進みつつある今日において見逃すべきではない一歩である。
しかしながら、この問題には深い構造的課題が残されている。
高等専門学校の在り方をめぐる議論は、日本の技能教育の未来を左右する重要な局面を迎えています。この制度変更の試みは、国内外での人材価値をより高めることが期待されてはいますが、その裏には長年の制度の硬直性や国際的な認識不足が浮き彫りになっています。
まず、問題の本質は「準学士」という称号が非学位扱いであるため、国際的な標準において不利を被る点にあります。これは、高専出身者が海外でさらに学ぶ機会を得ようとする際の障壁を作り出しています。また、名称や表記を変えるだけで教育の質そのものが担保されるわけではない点も懸念材料です。名ばかりの改革では意味がありません。
この改革を実効性のあるものにするためには、以下の3点を実行すべきです。①「準学士」から「学位」への移行だけでなく履修内容の国際標準化を進めること、②卒業生が大学・産業界で更に力を発揮できるよう、もっと柔軟で高度な教育課程を導入すること、③産学官連携を強化し、実践的な研究機能を加速するための資金投入を行うこと。
このような取り組みが進まない限り、日本独自の価値観に固執し続けることは、結果的に高専卒業生の将来の選択肢を狭めるだけにとどまらず、日本全体のグローバル競争力をも低下させる可能性があります。この改革が単なる「名称変更」に留まらぬよう、真に意味のある行動が求められます。
ネットからのコメント
1、なんで高専のようなところが増えずにどうでもよい大学ばかりが増えるのだろうか?商売で教育ビジネスをすると自然にそうなるのかもしれないが国としては大きな損失をしていると思う。多くの下位の大学は若者の出会いの場としての意味と大卒を買える場としてたくさんの生徒が入学し商業的には成功しているのかもしれない。でもそれって日本にとって必要なことではないと思う。本当に必要なのは高専のような学びの場ではないかと思いがこういうところも工業高校などと同じで異性がいないという理由で敬遠されてしまっていると思う。
2、高専卒業生に国際的に通用する学位を授与する方針は最もだと思う。高専は実践的な技術者を育て、日本のものづくりや先端産業を支えてきたが、海外では「準学士」が十分理解されない課題があった。
学位化により留学や海外就職の機会が広がり、高専の価値が正当に評価されることにつながる。理工系人材の育成強化という点でも意義は大きいように思う。
3、普通の大卒よりも高専卒のほうが優秀だと感じることも多いのに扱いは下にされている場合もあります。それは昔の高卒の人にも言えることではありますが下手な大卒よりも、高専卒の人は入学する前の試験を突破した優秀な人が多いですし、社内ポジションももっと上げてあげられないのかと思ったりもします。
4、高専から大学(国立)に編入する子の多くは優等生なのとすでに専門分野を学習、実習してきているので編入時点では(編入先の大学)同級生より優秀に見えることもあるが、研究室に入ればあっという間に追い付かれ抜かれる事も普通だし大学には卒業までの必修単位数もあり、やはり高専卒と大卒は学歴として完全に別物ですね。一方で高専卒の子は現場の上位即戦力として企業から需要ありまくりだし、海外でもその意味を分かってもらうのは大いに意義があると思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d4f95791f5bb96efa6f540fac18fbb9a46fa4478,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]