広島への原爆投下から80年となる2025年8月6日を前に、アメリカ国務省のブルース報道官は5日、声明を発表した。声明では、1945年8月6日にアメリカが投下した原爆によって多数の市民が犠牲となった広島に対し、「和解の精神が日米同盟を強化した」と評価。さらに、戦後80年の両国の協力関係について、「太平洋の繁栄を守るために肩を並べてきた」と述べた。
発言は、被爆地の市民のたくましさと平和への貢献を称える内容となっている。
80年経った今なお、原爆投下の事実に対して「和解」や「同盟強化」を美談として語るアメリカの姿勢には、深刻な歴史認識の欠如がある。核兵器による非戦闘員の大量虐殺は、いかなる目的であれ正当化できるものではない。それを戦争終結や同盟深化の象徴とする発言は、犠牲者の尊厳を二重に傷つける行為だ。
本質的な問題は、核兵器の使用が未だに明確に「戦争犯罪」として国際的に断罪されていないこと、そしてアメリカ国内での教育や報道において原爆の非人道性が徹底的に扱われていない構造にある。
この異常を正すためには、第一にアメリカ政府が原爆投下の責任を正式に認め、謝罪を行うこと。第二に、両国が共同で被爆の歴史を教育に組み込み、次世代に事実を継承すること。
第三に、核廃絶に向けた具体的行動を日米同盟の柱として明記することが必要だ。
和解とは加害の正当化ではない。80年という年月は、痛みを忘れるためではなく、真実を直視する覚悟を問われる時間である。
ネットからのコメント
1、内容は肯定も否定もコメントし辛いですが、原爆を落としたアメリカ当人がしゃあしゃあとよく言えたものだなと思います。どう言い繕っても、空襲と原爆投下は民間人大虐殺以外の何ものでもないですよ。
2、アメリカは日本が優位になる度に、交渉と言うなの恫喝でクジラを出したり、ハンマーでボロい日本車叩きつけたり散々だよ。自動車も半導体も原発も戦闘機の開発も邪魔しまくり、時には中国を優遇。これ日本がしょうがなく中国生産に切り替えた結果、ドイツもだけど技術が中国に抜かれて結果 一番優位を失ったのはアメリカ。
3、戦後日本人は未だにアメリカの定めた憲法の下で活かされている。もうそろそろ気づいている人多いんじゃないですか?アメリカは都合が悪くなると日本を恫喝し、関税を多くかけられ、武器をたくさん買わされる。その煽りは税金という名の日本人に全て負担させられる。
アメリカがいて良かったと思うことはたくさんあるが真の独立というのは占領下憲法からの脱却です。日本は隣国が荒れすぎているだけでどんな事があっても戦争なんてやりたくないんだよ。大東亜戦争はどんな戦争だったのか日本はちゃんと子供達に教えるべきです。
4、相変わらず自分たちの都合の良い考えだな。米国は広島や長崎の一般市民を原爆で虐殺したのは紛れもない事実。それを“戦争終結の為やむを得ず使用した”などと言い訳し、弱腰の日本政府はずっと沈黙したまま。いくら同盟国とはいえ核兵器を使用する事の愚かさと、どれだけの被害を受ける事になるかを唯一の被爆国である日本は強く米国や核保有国に抗議していく必要が有る。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/48decee3338177ef99eec4de78b8e286df15c7c1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]