300字以内の事件概要:
終戦から80年以上が経過し、旧日本軍の軍人が長年保有していた「遺品拳銃」が死後の遺品整理や空き家の確認などで頻繁に発見されるケースが増加している。警察庁によれば、過去5年間で900件以上報告され、2022年は205件と増加傾向にある。
中には実弾が装填されたまま暴発したケースもあり、大きな危険性が懸念される。暴発事例として奈良県や愛媛県で複数のケースが確認され、けが人は出ていないが警察はモデルガンとの区別も難しい点を指摘。警察庁は迅速な通報を呼びかけており、専門家も拳銃の取り扱いに慎重になるよう警告している。
コメント:
旧日本軍の「遺品拳銃」問題は、安全と法律の両面から非常に深刻な課題だ。先祖がかつて大事にしていた品である一方、所持は銃刀法違反であり、火薬の劣化による暴発のリスクも伴う。これらが放置されていた結果、空き家や遺品整理時に発見されるケースが増えている背景には、戦時のトラウマや家族間のコミュニケーション不足があることは否めない。
しかし、この状況を放置してはいけない。まず遺品整理時の具体的な安全マニュアルを広く周知することが必要だ。さらに、拳銃や類似品の判別に専門知識が要求される現状を鑑み、自治体や地域コミュニティが警察の交渉窓口を設けるべきだ。最後に、戦時の遺品文化そのものを啓蒙し、危険物を公共の場で無害化する政策を導入する必要がある。この問題は命と法が交錯する重大な課題であり、安易に個人所有とすることは許されない。社会の安全と未来を守るため、より広範な制度的対応が求められる。
ネットからのコメント
1、戦争遺品として然るべき場所で保存はできないのてしょうか?全て無くしてしまうと日本が戦争をしていた記憶もなるなってしまうような気がします。また幕末以降の薬莢タイプの古い銃も保存できるようにしてほしいです。ある一定の量とはなりますがぜひ保存でき資料として展示できるようになることを望みます。一度溶解処分になると二度と同じ物はできません。銃自体は危険な物ではありません。使う人が問題なだけです。ぜひ保存できる制度を検討して頂けましたら幸いです。
2、古物商です。どう見ても本物と相談を受けますが、今までは実包の経験は無く、大抵昭和40年代の金属モデルガンです。今は売買禁止製造禁止の黒染めバレル貫通銃です。簡単に改造できるし、威圧感があるので所持禁止です。そのまま警察に連絡する事を勧めています。当時はそれを白または黄色に塗装して銃腔を金属で閉鎖したら所持OKでした。粗悪な亜鉛合金製なので、経年劣化します。湿気の多い場所はボロボロに崩れたりします。
3、アメリカではコレクターの間で日本の小型拳銃が人気だと言う。ナンブ14年式などは高額で取引されているという。勿論、日本で所持している人が売れば立派な犯罪になりますが。。破壊するより歴史的資料として政府が回収保存すべきだと思います。
4、日本軍、帝国陸軍の拳銃は官給品ではなく、私費で購入する物であった為に戦後も取っておいた人が多かったのだろう。戦後の治安の悪さもあって護身用としていたのかもしれない。記事にもある通り素人が触ると暴発の危険もあるし、九十四式拳銃などはそもそもが欠陥品の超危険な銃で現役時代から暴発が頻発した銃なので、拳銃を見つけたら絶対に触らず警察に連絡したほうがよい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/897924c37e501c36eb426360b2483a1bd195f217,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]