俳優・妻夫木聡主演のTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の最終話が放送され、耕一（目黒蓮）の所有馬ロイヤルファミリーが2026年の有馬記念を制するシーンでフィナーレを迎えた。ドラマ内では2025年の有馬記念で引退を決意したものの、2着に終わったことで現役続行を決断。その後、30年に舞台が移り、大阪杯、天皇賞・春、そして凱旋門賞を制したことが数秒間のシーンで伝えられた。

このドラマの展開に対して、視聴者からは凱旋門賞制覇をわずか数秒で終えたことに疑問の声が上がっている。日本の競馬界では現実において日本馬が未だ凱旋門賞を制したことがないことを考慮すると、このシーンの表現が簡素すぎるとの指摘が相次いでいる。

ドラマが示した凱旋門賞制覇のシーンに対する批判は、視聴者の期待を裏切るものであった。日本競馬における凱旋門賞の歴史的意義を軽視していることから、このような展開はあまりにも安直である。ドラマ制作における物語の深みを欠いていると言わざるを得ない。馬のダイナミクスと競馬文化に対して、もっと緻密な描写が必要であった。まず、凱旋門賞における日本馬の挑戦とその困難を描くことで視聴者の共感を得ることができたであろう。また、その苦悩と栄光を描写するシーンを増やし、ドラマティックな緊張感を盛り上げるべきだった。

最後に、競馬における栄冠の価値を真剣に捉え、その栄光への過程をじっくりと見せることで作品の質を向上させる機会を逃している。競馬界とそのファンの情熱を軽んじさせない結末を迎えるべきであった。

ネットからのコメント

1、まぁ作り物なんだから良いと想います。でも玉置浩二のファンファーレもそうですが馬産地、厩舎、騎手、馬主などリアルな競馬社会が少しでも描かれてたこともあり、今一度世間に競馬の良さを認知してとらうために良いドラマだったと思う。

2、あくまで山王社長が目指した夢が『日高の馬で有馬を獲る』なのであの演出で良いのでは無いでしょうか？競馬ファンからすれば有馬と凱旋門賞では格が全然違うという事でしょうが、そんな事は重々承知の上で、あえてあの演出にしたと私は受け取りました。最後の締め括り方も含めて良いドラマでした！

3、ロイヤルファミリーが力を尽くしたという事でよいのではないでしょうか。昔、夫と大きなレースは観ていましたが詳しくはありません。このドラマを観て、有馬記念を有終の美で飾ったロイヤルファミリー、関係者の苦労が報われたと思って観ていました。

牧場のオヤジさん、その娘のシングルマザー、調教師、騎手、馬主それを補佐する妻夫木聡さん。競馬に詳しくない私のような者でも充分に楽しめました。登場人物の温かい心、ライバルへの思い遣り、馬への愛情、素晴らしいと思いました。とても素敵な物語でした。

4、ロイヤルホープのように必ずしも一流とはいえない成績の馬から強い馬が生まれるというのも競馬の面白いところではあるし、その辺りは上手く描けていたのかなと思う。現実でも日本では1つもG1を勝てなかったステイゴールドや、弟のディープインパクトの影に隠れ続けていたブラックタイドなどが一時代を築くような馬を輩出しましたからね。そしてその血が今も繋がっているというのが面白い。