2023年8月20日、神戸市中央区のマンションで24歳の会社員・片山恵さんが刺殺される事件が発生しました。犯人は谷本将志（35）、3年前にも殺人未遂事件で逮捕されましたが、その後東京で就職し事件の過去を隠していました。事件当日、谷本は片山さんを追い、彼女のマンションに侵入し刺された片山さんは搬送後に死亡しました。谷本は東京で逮捕され、事件の背景に借金や精神的不安定があったことが窺われます。

この事件は個人の悲劇に社会の制度的な欠陥が絡んでいます。まず、過去に殺人未遂で逮捕されながらも、再び類似の犯罪が発生した事実は制度の不備を浮き彫りにしています。殺人未遂という重大な過去を持つにもかかわらず、就職情報や採用手続きでその事実が考慮されず、その結果、一人の若い命が失われました。この問題は、企業の採用ガイドラインの甘さや、前科者の精神的なフォローの不備、さらには再犯防止のための更生プログラムの不足に起因します。

解決策として、まず第一に、前科者の雇用時に適切な情報公開と背景チェックを義務化することが必要です。また、再犯のリスクが高い犯罪者に対するフォローアップと更生プログラムの充実を図ることが求められます。そして、被害者となりうる人物や社会全体への防犯教育の強化も不可欠です。

これらの対応を通じて、社会の安全性を高め、一人でも多くの命を守るための責任を果たすことが重要です。命を失うことは取り返しがつかない重大な社会的損失であり、それを防ぐことが我々の義務です。

ネットからのコメント

1、やはり、一度でも殺人未遂を起こした人間を野放しにしてはいけないと思います。日本の法律には更生を重んじるという主軸がありますが、そんな綺麗事を掲げている場合ではありません。事実、再犯という事例は今回に限った事ではなく過去にも多々あるんです。もはや、いつどこで殺されるか分からないという恐怖が芽生え、一人での行動は極力やめておこうという思いに駆られるようになりました。悲しい現実です。亡くなられた方のご遺族、ご友人…もしかしたら結婚を前提としたお相手が居られたかもしれません。彼女を慕う全ての方々に心よりお悔やみ申し上げます。

2、テレビでは前の事件のことを報道しないのは何故なんでしょう？不思議です。一人暮らしの女性のあとをつけて家に入り込み、首を絞めたりしてる。どんな罪に問われたのかわからないが、それを隠して東京で働いてたなんて怖すぎる。

亡くなられた女性が気の毒すぎる。

3、被害者と加害者の関係性が最大の謎なんだけど、もしかしたら女性を襲うことに興奮する性癖とかあるのかな？犯罪者が犯歴を隠して就職したり表面上真面目に振る舞える社会制度もどうかと思う。借金の理由も本当は犯罪絡みなのかもね。被害者やご遺族の無念を思うと言葉もない。一人暮らしの女性はオートロックに住んでいても過信せず、夜道はイヤホン付けずスマホに夢中にならず振り返って変なやつがついてきていないか確認して身の安全を守ってほしい。二度とこんな事件起きて欲しくない。

4、今回の事件は、再発であり再犯。実際に、3年前の事件履歴でマークされていたから、すぐに逮捕された。何よりも、一番大切なのは、新たな被害者を出さない事。今回、それが全くできていなかった。3年前、もっと厳しく対応していれば…。犯罪性向の強い人間を、簡単に市民生活に戻すということは、街中に熊を解き放つのと同じ。警察や司法関係者はよく考えて欲しい。とにかく、被害者を出さないことを最優先にすべき。加害者の人権は、再犯のリスク管理を万全にしてから考えればいい。