志位和夫共産党議長は、2025年8月30日にカール・マルクスの「資本論」の入門書「Q&A いま『資本論』がおもしろい」を発売するにあたり、国会内で記者会見を開きました。この入門書は、8月5日に新日本出版社から発売され、志位氏は日本で「資本論」ムーブメントを起こしたいという意図を示しました。特に若者や労働者に向けて、社会を変えられる希望を広げることを目指しています。
会見では、共産党の党勢回復を狙い、党員の高齢化問題に対する対応や世代交代の重要性が強調されました。また、2025年の参院選で党が8議席以上を目指したものの、実際には3議席にとどまり、比例代表で75万票の減少を記録したことが報告されました。
このような背景に対し、党は世代交代を進め、党勢の回復に向けた新たな戦略を模索しています。
ネットからのコメント
1、社会主義社会、共産主義社会等、実現するはずがありません。ソ連、その衛星国が成立したプロセスを見れば、一目瞭然です。社会主義、共産主義思想等、単なる幻想(ロマン)に過ぎずそれを現実社会に適応させようとしても、矛盾が生じてしまいます。その矛盾というものを、「弾圧」という形で抑圧せざるを得ない。かつて社会主義、共産主義に自分の居場所、存在意義を見出そうとした若者がいたが、理想とする社会ではなく厳しい「現実」というものが背反的に現れ、殆どが離れていきました。
厳しいですが、それが現実です。今を生きる若者にも、伝えたい。社会主義、共産主義等ただの幻想に過ぎません。だったらまずは、日本共産党が率先してコミュニティを作ればいい。やらないのは、何故か。答えは簡単、出来ないから。そんなものに、自分の人生を委ねてはいけません。人生を棒に振るだけです。
2、数年前に書店を中心にプチブームになったけど、内実は生前のマルクスが思っていた以上に環境に関心があったことなどが新たな遺構で再発見されてSDGsなどに紐付けする動きなどがあっただけで、肝心の共産主義の正当性が高まった訳では無いんだよね。マルクスがその結論に至った経緯や、市場が際限なく拡大して格差が生まれることを予見した視点などは学ぶ価値があると思うけど、多数の賛同を得られるような処方箋のような物は提示出来なかったと解釈するのが妥当だと思う。
3、マルクスが生誕してから200年以上が経ったわけだが、マルクスの理論を明確に答えが出せた国はない。マルクスが理想としているのは平等な分配ではなく、公平な分配なのであって誰がどれだけ稼いだのか?社会に"必要な"ものを生み出しているのか?というのは明確な物差しでは測れない。
確かにマルクスの理論が正常に実行されたなら人は労働から解放されそうだが、それよりもAIがほとんどの仕事を奪うほうが早いだろう。
4、資本論自体は歴史的教養として概要を抑えるのはいいかもしれないが、今更それだけに依拠して経済や社会を理解しようとすると現実とのズレが著しく、後世の学者もそれを修正することができなかった。クルーグマンやピケティといったリベラルな経済学者も今更社会主義がいいなどとは言っていない。主要な限界としては、搾取などの概念の土台となっている労働価値説が現実と矛盾していて、労働価値説を取り払うとマルクス経済学の理論の大半が無効化されること。社会実験としての社会主義経済(マルクスの理想とした生産手段の公有化)が全部失敗して労働者も西側ほど豊かになれなかったこと。革命の必然や労働者の絶対的困窮、利潤の希薄化などマルクスの予言はほぼ外れたことなど。仮に独占や再分配に関心があったとしても、マルクスを今更信奉する必要もない。普通の経済学でもよりよく扱えるので、そちらを第一に学ぶほうが賢明でしょうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7fa71c8b3336b56f84f3fd1bf1dfa72d6095e2e8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]