中国が「世界に中国製品は売っても、買うものは何もない」とする姿勢が、世界経済に多大な影響を与えている。記事は、中国が自国製品を海外市場に積極的に輸出している一方で、輸入には関心を持たないと現状を批判。中国の財界人に尋ねた際の回答は、「大豆や鉄鉱石」の輸入や「高等教育」に限られた。これでは欧州にとって有益ではなく、中国との貿易が困難であると指摘している。
解決策は中国にあり、自国経済のデフレや構造的な消費障壁を除去し、為替操作をやめることが重要だと述べている。中国は、一方的に市場を奪う形で成長しており、その態度が世界貿易に悪影響を及ぼすとし、保護主義も批判されている。

現状、現代の中国の経済姿勢は、ただ輸出を続けるだけで輸入には関心を持たないという重商主義的な方針に固執している。この姿勢は、国際貿易のバランスを崩壊させ、他国の経済を圧迫する深刻な問題だ。中国が輸入を拒む限り、世界は自国需要に頼るしかなく、さらなる保護主義を余儀なくされる。まず、中国は国内消費を促進し、為替操作や巨額の補助金をやめ、経済を開放することで、国際社会との健全な経済関係を築くべきだ。次に、欧州は競争力を強化し新たな価値創造を目指すと同時に、保護主義を避ける努力が重要である。
さらに、米国等と中国の間でのマクロ政策の調整が不可欠だ。過去の日本と米国の協議から学び、今こそ世界に公平で自由な貿易体制の構築が急務といえる。中国がこのまま変わらなければ、国際経済の崩壊は避けられない。世界は中国の責任ある行動を強く求めている。
ネットからのコメント
1、先ずは消費者である国民が中国ブランドであるか否かを注視して徹底的に「買わない」姿勢を貫き通す事です。BYDの海外展開に於いては日本は試金石であると認識しています。中国産の先端技術が日本よりも長じていたとしても先ずは消費者が意識を持って日本市場から閉め出す前例を作り世界がこれに追従することが肝要です。他国に置き換え可能な簡単な安物は放っておいても構わないので先ずは先端技術製品の芽を摘む事です。
2、輸出に力を入れ続けても中国の内需は増えずに大多数の人民は貧しいままの生活。大学出ても多数が就職も出来ない、地方政府が役人の給与も払えない。国内投資と輸出しか経済の手法を知らない国家はいずれ破綻するしかないだろう。課題はその先にある中国という国がどんな処理をして世界的な混乱を防ぎ、国内で新たにどんな政治と経済の体制を作り上げていくかだ。
3、本記事は主に「世界に中国製品は売っても、買うものは何もない」という経済的な観点から述べているようですが、客観的な判断に基づけば政治的な要素も大きく関わってくるのではないでしょうか。要するに、輸出関連ではレアアースなどを、輸入関連では周辺国の生鮮食品などを政治的な武器として利用しており、共産党政権の都合によって通常の貿易業務が一方的に停止させられる事態も想定しておく必要があると思います。表現を変えるならば、国際社会は中国との関係を見直す、つまり、中国に経済的に大きく依存しているという現状から脱却するべきではありませんか。いずれにせよ、一党独裁政権に経済的に深く 依存することは危険極まりないということを認識するべきです。それは、日本の観光業 や水産業の状況を見れば明らかです。
4、周辺国の経済を慮る姿勢なんて皆無です。自国のことしか考えない、需給なんて考えない、いま儲かるものを追い求める。アメリカがマクロ経済の調整を呼びかけても、なんで?って純粋に疑問に持つでしょう。バブル経済時の日本とは発想が全く異なることを世界が理解しないと。
思考は永遠に発展途上な気がします。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4b8ded318c697a88b14319dd61e44808c58edfbd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]