東京都心で異常な暑さが続き、2025年5月1日から8月17日の間に熱中症で救急搬送された人が6855人に達し、前年を上回りました。特に「エネルギー貧困」によりエアコンや扇風機を使用できない人々がリスクにさらされています。訪問診療を行う田代和馬院長が大田区の一人暮らしの82歳男性を訪問したところ、男性は深刻な脱水状態で熱中症にかかり意識が朦朧としていました。
男性は経済的に困難な状況にあり、生活保護を受けていますが、エアコンの購入は現実的でないと訴えています。このような状況に対し、専門家はエネルギー貧困に対応する有効な政策が不足していると指摘し、エアコンを生命維持装置とみなすことの重要性を訴えています。
この問題は、日本の社会政策の根本的な欠陥を浮き彫りにしています。異常な暑さが人命を脅かす中にもかかわらず、エネルギー貧困に対応する具体的な政策が欠如している現状は、公共の安全を守る責務を怠っていると言わざるを得ません。生活保護の冬季加算に対抗する夏季加算制度のないことは、政府の無策を象徴しています。第一に、政府は夏季加算制度の導入を急ぐべきです。これにより、生活保護を受給している方々がエアコンなどを使用する経済的余裕を得られます。第二に、住宅の断熱化や冷暖房設備の設置を支援する補助金制度の強化も必要です。
第三に、地域コミュニティによる支援の促進が考えられ、近隣住民やNPOが協力してエネルギー貧困の人々を支援するネットワークを構築すべきです。無策が続けば、命が危険にさらされる社会の不公が助長されるでしょう。日本社会は、生命維持装置であるエアコンすら手に届かない人々の声を無視してはならず、より人間的で公正な社会の構築を目指さなければなりません。
ネットからのコメント
1、記録的猛暑で屋内の熱中症が相次ぎエアコン無しではかなり危険な状態である。大手電力会社は過去最高収益と言ってたのに値下げしないのは何故なのか?一般市民は物価高で日々の暮しが大変で余裕がなくなってきている。ガソリン税は二重課税、消費税は10%のまま、超物価高で国民は二重苦三重苦である。石破首相は電力会社に電気料金を下げさせるとか、電気ガス補助金を継続して出すとか消費税を下げるとか国民寄りの政策をとって欲しい。
2、貧困に関わらず、高齢者(特に認知症の独居)はヘルパーが訪問すると、暑さも感じず冷房どころか暖房がついてたりします。冷房つけても窓全開にします。
離れて暮らすご家族に冷房つけて下さいとしつこいぐらい言われますがヘルパーが居るのはたったの1時間。リモコンを隠すと物盗られ妄想で警察を呼んでしまう。心配なら酷暑の間だけでも一緒に住むなりショートステイに入れるなりしないと、熱中症で亡くなる方は増えていくと思いますよ。対処法なんて本当に無いんです…ご本人は暑くないのだから。
3、エアコンを入れなきゃいけない場所は部品倉庫と厨房です。部品倉庫のネジストアの棚卸しなんかしてると、亡くなった両親が川の向こうで待っている気がします。眼の前が真っ白に見えますから。扇風機は動いてるけれど、10mも離れたら、風なんか届くかい!家庭の台所とは別の暑さがある厨房。常に炊いてる様なラーメン店は地獄です。ここはお客さんが肌寒いと感じてもスタッフの為に我慢してほしいですね。
4、こういうのを見ていると自分の将来もゾッとする。老いも若きも貧困化しているのか、この人達特有なのか、いずれにしても無い袖は振れない以上、生活に快適性を求める資格は一般人にはないということか。日本の貧困化が際立ってきているのに、政策的効果は別にあるとしても政府は外国に金を配り過ぎだね。
まずは日本国民の生活向上こそ政治の役割だと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a5bd96e3e2c3d984b37c1d6df97ef947c5a4ef28,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]