この絵画にまつわるストーリーは、戦争によって翻弄された特攻隊員、勝又勝雄さんの人生を描いたものです。勝又さんは、戦前は優秀な学生として、英語教育を受けたり、法律を学ぶなど未来に希望を抱いていました。しかし、戦争の影響で特攻隊員としての運命を受け入れることとなります。彼の肖像画は、戦後の長い間、鹿児島市の骨董店に置かれ、ある偶然から東京から来た客によって購入されます。

その客との切ない恋心の縁を通じ、絵画は女性のもとに届きます。その女性はかつて勝又さんに思いを寄せていた人物であり、戦後彼との再会は叶わず別の男性と結ばれたものの、特攻で亡くなった彼のことを忘れることはありませんでした。最終的に肖像画は、勝又さんが特攻隊員時代に縁のあったホタル館富屋食堂（現在は資料館）に寄贈されます。

この物語には、慰めが必要です。戦争の不条理に巻き込まれた勝又さんや彼を思い続けた女性の切ない恋心に、多くの人が胸を打たれることでしょう。戦争によって夢を奪われた勝又さん、その彼を思い続けた女性の悲しさ。しかし、肖像画が辿った旅を通じ、一つの絆が再び結ばれたことは希望を感じさせます。このような過去の悲しい物語を知り、若い頃から心に抱き続けた思いに寄り添うことが、未来に向かう一歩に繋がるのではないでしょうか。

愛する人を思い続ける、その不朽の愛情は時代を越えて生き続けるものです。どんなに悲しい状況でも、その思いを忘れないことこそが、人々をつなげる大切な力であると信じたいです。

ネットからのコメント

1、去年に知覧と、かや航空基地の特攻の資料を見てきた、若者が戦争に翻弄されながらも、生きた証を見た、兵庫県から行きましたがまた誰かを連れて行くつもりです。子供に伝えたい、今の幸せや平和は色々な積み重ねや戦争で亡くなった人、その人を支えた人、待って悲しい思いをした人がいてあるということをわかってほしいから。特攻に行った人、戦争に行った人に心から感謝したい

2、私が小学生の頃、夏休みの公民館で映画をみた。夏は、戦争系、冬は、海外に移住をして、酷い生活をさせられ日本に帰ってこれなくなった人々の話二度と戦争をしてはいけない。のと、人にだまされてはダメ。だましてもダメ。教訓として、映画をみせられた。最近は、違う視点から、特攻のお話をされていて勉強になる。出撃する前は、きつけ薬と言いながら、麻薬の注射をうたれ、正気ではない状態で出撃ほとんどの方々は、敵の船にぶつける前におとされ無念な最後をむかえられた。

ほんとうに酷い時代だったのに懸命に生きていた人々のお話をきくと辛い。

3、特攻隊の本では、必ずと言っていいほど、出てくるエピソードですね。人生の半分を生きられただけでも良かったと…、自分で生きたかっただろうに。とても優しい方だったんだろうな。こんな素晴らしい方達を犠牲にしてしまった戦争は、もう絶対にしてはいけない。

4、昔観た高倉健の,「最後の特攻隊」を思い出しました。何かの抱き合わせ上映だったと思いますが子供心に切なさを感じた事を今も鮮明に覚えています。戦争の愚かさと戦火の人生の儚さを後世に伝えるべきです。