映像ジャーナリストの伊藤詩織氏による初の長編ドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』が12日に初日を迎え、伊藤氏は舞台挨拶で感動と葛藤を語った。この映画は、彼女自身が経験した性暴力事件とそれに続く社会の沈黙や偏見、圧力に真正面から向き合った作品である。事件を公にした2017年から8年間の製作を経て完成し、国際共同製作としてサンダンス映画祭に出品され、アカデミー賞にノミネートされるなど高く評価されている。
伊藤氏は、自分自身を記録することの苦しさを吐露しつつも、最終的に450時間の映像と向き合い、自分の中で整理がついたと述べた。

伊藤詩織氏が体験した性暴力事件を題材に、社会の沈黙と向き合ったドキュメンタリーは、私たちに強烈な警鐘を鳴らすものである。この映画を通じて明らかにされたのは、被害者が直面する不公正な状況と社会的な障壁である。性暴力に対する無理解や偏見、被害者を孤立させる制度の欠陥が浮き彫りになる中、抜本的な対策が求められる。まずは、性暴力被害者が安心して声を上げられる社会的環境の整備が急務である。法制度の整備やカウンセリングの拡充、加害者への厳しい罰則適用が必要不可欠だ。さらに、教育現場や職場での啓発活動を強化し、性暴力への理解と予防を深めることが求められる。私たちは、伊藤詩織氏の勇気ある行動と共に、社会が変わる時を迎えていることを自覚し、一丸となって変革を推進しなければならない。
多様な価値観が求められる現代、偏見に基づく沈黙に終止符を打ち、新たな時代を切り開く責任が我々にはある。
ネットからのコメント
1、致命的に不利な証拠が出ているのに、自分に都合の良い部分だけ切り取って公開にこぎつけてるわけだからね。葛藤(良心の呵責)はあったでしょうが、後戻りできないラインを越えてしまったね。
2、自分のことより、タクシー運転手とかからプライバシー侵害で訴えられている件は語らないの?ご自身と同じように、プライバシー侵害の件が映画にでもなったら語るのか?
3、葛藤もへったくれも無いですこれだけダーティーなイメージがついてしまったなら映画の公開は中止しかないのでは
4、実感がないという言葉は、軽薄に聞こえる。この映画が出たことで、無断撮影や録音したものを一方的に映画内で公開することは、私には極めて暴力的な行為に映る。ご自身の経験は大層辛いものだったであろうが、その体験を映画化する事により、他者へのジャーナリズムごかしともいえる仕打ちを平然とおこなっているためである。どれほど美談に仕立てられても、葛藤すべきは、無許可での録音等を自己都合で公開してしまう姿勢は看過できない。
この一点においてのみであったとして、その一点によって、訴えたかった全てがいわば言った者勝ちになってしまったことは、本来ジャーナリズムが最も慎むべき緊張を伴う行為であったはず。それらを自ら否定する映画は、ゆえに暴力的であり、私にはこれが社会的に許される映画とは到底思われない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ac000bfd73b31cab6873020439e2b4a18907b212,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]