アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編　第一章　猗窩座再来」は中国で11月14日から公開され、12月11日に上映終了しました。興行収入は約6億7700万元（約150億円）で、日本映画としては中国国内で歴代4位のヒットを記録。しかし、台湾有事を巡る政治的な緊張の影響で、通常数カ月続く上映が1カ月足らずで打ち切られた可能性があります。

また、SNSでは政治とエンタメを分けるべきとの論争が見られ、興行収入に影響を与えたと考えられます。中国では外国映画の上映数が制限されており、政治的状況により日本映画が今後公開されなくなる可能性も取り沙汰されています。

中国国内での日本文化に対する高い需要にもかかわらず、政治的な緊張がエンターテインメント業界にまで影を落としています。今回の「鬼滅の刃」の短期間での上映終了は、映画そのものには非がないにもかかわらず、政治的な影響を受けざるを得なかった事例です。制度的欠陥としては、政治と文化の分離がなされていない点が挙げられます。解決策としては、1つ目に、政治的緊張に影響されない独立した文化交流の枠組みを作ること。2つ目に、海外映画の流通における透明性を高めるための国際的な規範の制定。3つ目に、文化の多様性を享受できる場を保証するための啓蒙活動が必要です。

文化は国境を越えるものであり、一時的な政治状況に左右されるべきではありません。このような状況下での興行停止は、結果的に文化的な損失を生むだけでなく、政治と文化の混同がいかに有害であるかを痛烈に示しています。

ネットからのコメント

1、ひと月足らずで150億超えとはさすがの市場規模です。中国のファンもこうなると予想出来たでしょうから、熱烈なファンは駆け込みで観ることができたと思います。もっとたくさんの人に、何度も観てほしかったですけど仕方ないですね。

2、放映中に突如中断、ってお得意の作戦に出るかと思っていたのである意味、肩透かしでしたね。大きく取り上げられるチャンスだったはずですが、意外と静かに終了しましたか。それでもこのように取り上げられるので、効果はあったと言いたいのでしょうね。

3、１カ月足らずで終了ということは、中国の映画配給会社は大損したということになる。まだまだ利益がでたはずなのに。結局損したのは中国側だろう。中国政府のやることは結局自分の首を絞めてる。感情的になるとそういうことすら分からなくなるようだ。

頭が良いとはとても言えないね。

4、逆効果じゃないですかね。このような状況下で見に来てくれる人は熱心なファンなわけですし頑張って上映にこぎつけたスタッフも多いでしょう。しかしあからさまな理由で速攻終了となると、その反動はどこに向かうでしょうか。お金の面では日本が損したかもしれませんが、心の面では中国側が損しているような気がします。