日時や場所を明示する具体的な情報は提供されていませんが、日本の病院経営が深刻な危機に直面していることが示されています。全国で約7割の病院が赤字となり、特に医療材料費、人件費の急騰が収益を圧迫しています。経営悪化は地方で特に際立ち、産婦人科や小児科を含む特定の診療科での採算も厳しい状況です。倒産や休廃業が年間106件に達し、「地域から病院が消えていく」現象が加速度的に進行しています。

政府は2025年度に補正予算を計上し、支援策を前倒しで実施するとしていますが、構造的課題の深刻さから根本的な解決には至っていないとの見方が広がっています。

日本の病院が直面する危機は、ただの数字の問題ではない。その背後には、人々の命にかかわる重大な欠陥が潜んでいる。医療材料費や人件費の上昇は、診療報酬の伸びを遥かに上回り、7割の病院が赤字に転落する異常事態が続いている。この現象は、医療体制の過剰な固定費が原因であり、根本的な制度設計の欠陥を露呈している。さらに、政府の一時的な補助金は本質的な解決策には程遠い。真に求められるのは、病院数や病床数の過剰を是正し、効率的かつ持続可能な医療システムの構築だ。具体策として、病院の再編や集約による経営効率の向上、医療従事者の負担軽減と確保、そして診療報酬の柔軟な改定を推進する必要がある。

複合的な危機に直面している日本の医療、この現実を直視し、構造的変革を実行しなければならない。その答えは決して簡単ではないが、今こそ国民的議論と真の改革を求める時だ。

ネットからのコメント

1、私達の健康を守ってくださる病院が赤字⇒倒産しては、困ります。報酬が国で決められているので、勝手に変えることもできない。私の住んでいる地域では、個人病院が増えません。個人病院は年配の医師がなんとか回しているだけで、減っています。そして、そこに患者が殺到するので、受付を早めに終わらせる病院が増えつつあります。

あと５年したら、年配の医師も閉業すると思うので、一気に個人病院が減ります。危機的な状況になると思います。でも、若い医師も個人病院を開くのは二の足を踏みます。患者が殺到すれば大変（お昼休憩も取れず、夜遅くまで診察が続く）だし、開業の借金を返すのも大変。地域の医療を守るには、国が何かを変えなければ、無理だと思います。給食無償化だの、外国籍の家庭へ援助費を配ってる場合じゃない。行政にはもっと、日本人全体の先を考えてお金を使ってほしい。

2、残念ですが、保険医療では限界でしょう。 材料の値上げ、人件費の圧迫には耐えられない。 効率を求める分野でもないし、安全安心を第一にしている以上運用でカバーは難しい。 手数料、サービス費の検討を。再編もすぐにできるとは思えない。

3、これを「赤字」と見るのか「地域の医療を維持する必要経費」として見るのかで評価は違って来るでしょう。前者を重視するなら診療報酬を自由に設定出来ない以上、赤字を圧縮するには規模縮小で経費を減らす事が主となります。但しこれには医療の維持という問題がつきまといます。

後者を重視するなら地域、或いはもっと広い範囲で病院を支えて行く必要があります。勿論これにも補助金頼み、もっと言えば馴れ合いや利権構造を抑止する施策が必要。個人的には後者に重きを置くべきと思います。厳に慎むべきは現場や現実無視の収支改善を押し付ける事。それが原因で地域医療を担っていた市民病院が崩壊してしまった自治体もあるのです。

4、人口減少が続く中である程度の統廃合は仕方がないとは思いますが、現状では大都市圏の「いつも患者さんがあんなにたくさんいるこの病院が⁈」と驚くような病院まで経営難だったりするらしいです。「医者はお金持ち」というイメージが強いからか、どうもこの問題が現実味を帯びて周知されていっていない気がしますが、実は相当切迫した社会問題だと思います。一方で開業医の先生には結構羽振りの良い方が多いように見受けられますので、何か構造的な問題があるように感じます。