アメリカのトランプ大統領は11月17日、クリミア半島についての不可逆的な見解を示し、ロシアの意向を支持する姿勢を明らかにしました。トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領が望む場合、ロシアとの戦争を即座に終わらせることが可能であるとする一方、ウクライナの領土であるクリミアを取り戻すことはないと主張しました。また、ウクライナのNATO加盟も否定し、「変わらないこともある」というメッセージと共にロシア側の立場を支持しました。
これに対し、米露首脳会談に同席したウィトコフ特使は、プーチン大統領がウクライナへの「安全の保証」を容認していると報告しています。トランプ氏は、18日のゼレンスキー大統領との会談でこれらの条件を受け入れるよう促す意向を示しています。
このトランプ大統領の発言と姿勢には深い問題が潜んでいます。まず、彼のクリミアに関する見解は国際法に明らかに背いており、この領土がウクライナのものであるという国際的な共通認識を無視しています。さらに、NATOへの加盟が否定されることにより、ウクライナの安全保障が著しく揺らぎ、地域の安定が損なわれる可能性があります。これらは、世界秩序を乱しかねない発言であり、リーダーが国際法と多国間外交の重要性を無視する態度は受け入れ難いものです。改善を図るためには、米国が国際法に基づいた立場を堅持すること、NATO加盟のプロセスを透明で公正なものにし、地域の平和維持に努めることが求められます。
力ある国の使命は権力を振りかざすことではなく、対話を通じて真の安定を築くことに他なりません。
ネットからのコメント
1、ウクライナとしては、一番受け入れられない2点ですよね。仮にクリミアは捨てても、NATO加盟だけは譲れないでしょう。次の会合に同席する欧州諸国の首脳も、加盟を支持主張するのではないか。やはりロシア侵攻から自国を守るためにも、ウクライナにNATO加盟してもらう必要があるでしょう。
2、ゼレンスキー政権は拒絶するだろう。ともかく、EUやNATOを巻き込む形で大きな問題になるだろう。NATOの中心国がロシアにつく場合、ロシアの東進はやがてEUに到達するだろう。平和賞どころではない。
3、米露アラスカ会談で、トランプ政権とプーチン政権が共謀している事が明らかになった。ウクライナは、ロシアプーチンだけでなく、アメリカトランプ政権という2方向からの敵と戦うことになった。ウクライナは、欧州との結束を強固にし、戦わなければ、米露により国内が蹂躙され、主権を逸する。やはりトランプは、ロシアプーチン政権に個人的な、何らかの弱みを握られている。
4、日米安保があるとはいえども仮にロシアが北海道を侵略したら同じようなことをいうのではないでしょうか。そうなった場合、どこの国も助けることなどしないでしょうから防衛力を高めて自国は自国で守らないといけないでしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/295cf71d3f919e82174f464db1995625971881e1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]