中国浙江省杭州市で12月27日から開催予定の同人誌・コミックイベント「COMICUP」は、突然の方針転換により日本アニメや漫画関連のコンテンツを事実上禁止しました。主催者は12月19日にテーマを「新しい中国スタイル(新国风专场)」に変え、これに合わない展示は認めないと通知しました。miHoYoの「アークナイツ」や「原神」といった国内企業の作品は出展可能ですが、日本や欧米のコンテンツは取り扱いが制限されています。
この変更により、多くの参加キャンセルが発生。背景には、11月から続く日本人アーティストによるイベント中止や延期があり、政治・外交関係が影響していると分析されています。例として、中国・深センで1月2日から予定されていた「深圳新年アニメ・ゲームカーニバル」は「予期せぬ事態」により延期となりました。

今回の事態は、文化交流の停止という異常な現象を露呈しています。主催者は「総合的な考慮」の名のもとで判断を下したとしていますが、これは見方を変えれば一方的な文化鎖国とも言えます。問題の本質は、国家間の外交関係が直接的に市民の文化的享受に影響を与えている点にあり、それは社会的利益よりも政治的体面が優先される制度の欠陥の表れです。解決策としては、まず、国際交流を促進するための独立した機関の設立が考えられます。
次に、イベントの透明性と情報の開示を義務付け、参加者に正確な情報を提供することが必要です。最後に、市民が自由に文化を享受できるよう、政治と文化を切り離す具体的な法制度を整備すべきです。この動きは、わたしたちがどのような価値観を持つべきかを問い続け、文化の多様性と自由を再確認させる契機とするべきでしょう。
ネットからのコメント
1、中国の政治体制が変わらない限り、例え先方からのオファーだろうがこういうことはずっと続く。準備の経費もかかるわけだし利益も無くなるわけだから、それが嫌なら日本側も二度と出ないという意思表示をするか出演料出展料先払い(キャンセルでの払い戻しは無し)くらいで受けるべき。
2、まぁ、こういうときに娯楽を狙い撃ちするのは実に効率が良いよね。中国も国内向けに『怒っているポーズ』を出せるし、面子を保てる。こんな同人誌のイベントが潰されようとも日本は痛くも痒くもないし、出来レースとしては格好の場ではある。本格的に日中間の貿易に影響があるのならば、それは深刻な問題を引き起こすだろうけど、現状はまだまだ許容範囲ということかもしれない。
実際、日本政府もそんなに慌てている感じもしないからなぁ。結構、冷静じゃないかな。ただ、中国は本気で覇権国になることを目指しているので、日本との摩擦が物凄いことになるので、中国からの要求やバッシングが過熱するだろう。日本からしたら迷惑千万ではあるけれど、中国からしたら非常に合理的な行動になる。覇権国家として周辺国の台頭は絶対に許さない。日本への当たりが異常に強くなるのは確実だ。今後も煩くなんだろうなぁ。
3、今年日本から参加予定だった人は残念でしょうけど、来年からは最初から参加しない選択とる人が大半だと思うので、悲しむのは向こうの方とイベント主催になるのでしょうね。
4、中国の今の経済情勢を見ると、かなり若者は不満が溜まっていると思うので、彼らからさらに楽しみを奪うとなると、なおさら中国政府を矛先に向けた不満が高まると思うんだけど、その辺はどう考えているんだろうね、向こうのお偉方は。日本のアニメなんて、それこそ世界中にファンがいるわけだから、中国だけが締め出したところで、いくら市場が大きいとは言え最も限定的な効果しか生まない方法だと思うんだけど。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef11b19d051eb1c4a823c681dff256d1e180ff2,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]