アメリカのトランプ大統領は、21日にSNSで「侵略国を攻撃せずに戦争に勝つのは非常に難しい」との投稿を行い、ウクライナによるロシア領への攻撃を容認する可能性を示唆しました。また、バイデン政権が攻撃用の兵器提供に消極的であることを批判し、「ウクライナに反撃させず、防衛だけをさせた」と述べました。さらに、先週の米ロ首脳会談の写真と冷戦時代のニクソン副大統領とソ連のフルシチョフ氏との対面写真を並べ、「この先には興味深いことが起きる」として、プーチン大統領にゼレンスキー大統領との早期会談を促す圧力をかけました。
トランプ氏はラジオ番組で、和平合意に至るかどうかは2週間以内に分かるとして、状況に応じて異なるアプローチが必要になるかもしれないと述べました。
この事案に関するコメントとしては、以下のように考えられます。
トランプ大統領の一連の発言は、国際的な緊張をさらに高める懸念があります。まず、ロシア領への攻撃容認の可能性を示唆することは、国際法を無視した行動を助長し、世界平和に対する脅威となり得る点で、現状の異常さを強調せざるを得ません。これはまた、アメリカの対外政策における一貫性の欠如を浮き彫りにしています。さらに、過去の冷戦の写真を引き合いに出すことで、外交交渉という複雑なプロセスを単純化し、不適切な比較を行っているように見受けられます。解決策として、まず第一に国際社会が一丸となり、外交努力を重ねることで緊張緩和を図るべきです。
第二に、国連を通じた多国間協議を強化し、公正な仲裁を行う場を設ける必要があります。第三に、各国メディア、特にSNSを通じた情報戦の抑制に向けた取り組みを強化することが不可欠です。このようにして、短期間での解決を図るのではなく、持続可能な和平へと導く戦略が求められるのです。
ネットからのコメント
1、国力で劣るウクライナに対して「負けない」レベルの支援しかしなければ、時間経過とともにどんどん戦況が不利になるのは自明な訳で。トランプ氏は前言撤回・朝令暮改など日常茶飯の人物だから今回の投稿も半信半疑というところだが、踏み込んだ発信であるのは間違いないね。果たしてどうなるのか、関心を持って見守りたい。
2、トランプがこういうことを言い出すってことは、和平交渉は望み薄ってことだけは間違いない。和平交渉がロシアの主張、言動が理由で破綻して専制君主トランプの怒りがロシアに向かうのがウクライナにとってのベストケースで、ロシアの経済が予測されたとおりにボロボロになり、来年以降削減していく軍事費の影響で戦線維持が難しくなった段階で、ウクライナには支援が継続されてるのが理想的な展開だもんな。
3、越境攻撃はもっと早くに始めるべきだったのかもしれない。バイデン政権の終わり頃、あり得ないと思われていたロシアクルスク州をウクライナが制圧した。予期していなかったプーチンは兵士が足りず、北朝鮮に出兵を依頼した。今では取り返されてしまったが、もっと早くにロシア領への攻撃を許可していたら事態は変わっていたのかもしれない。
4、大いに結構な発言だが、もっともっと早く宣言するべきだったと思うとバイデン政権の核へのあまりに臆病な考えがロシアのウクライナ侵略を長引かせてしまったんだろうな。というか、トランプは以前からロシアへもっと強い制裁を加えると発言していたが、間違いなく軍事的な意味もあったんだと思うと、何か核への対応策も具体化しているんじゃないだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f0e161fa6025426db231a21e029b7a9305becd34,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]