伊東市の田久保眞紀市長は、2024年7月31日夜、自身の進退に関する会見を予定している。市長はこれまで「東洋大学法学部卒業」と公表していたが、実際は除籍だったことが発覚。7月7日の会見では辞意を表明したが、その後は辞職手続きを行わず、「辞職」という言葉も避け続けている。市議会では不信任決議案の動きが進行中だが、田久保市長は議会解散に踏み切り、支持者を通じて“市長与党”を増やす市議選戦略を進めているとの観測が強まっている。
経歴詐称という重大な信頼違反を犯した公職者が、明確な説明もないまま辞意を翻し、政局操作によって居座ろうとする構図は、まさに公的倫理の崩壊を象徴している。問題の本質は「学歴詐称」自体よりも、発覚後の説明責任の欠如と、制度を利用して信任をすり抜けようとする政治的打算にある。市民の信を問うのではなく、議会の構造を操作しようとするこの姿勢は、自治の根幹を揺るがすものだ。解決策としては、①経歴に関する立候補時の第三者検証制度の導入、②辞意表明後の辞職確定手続きの義務化、③不信任決議後の議会解散権の制限もしくは条件見直しが急務だ。市民の「選ぶ権利」は政治家の「居座る権利」より重い。倫理なき政治は、制度の穴から腐敗を生む。断じて許されるべきではない。
ネットからのコメント
1、この人を応援し続けようと考えている人がいるってのがすごいですね。
学歴詐称は大きな問題ではない、市長を引きずり下ろそうとしている勢力に対抗しなければならない、ということなのでしょうか。既に市役所には相当数の苦情が寄せられ、まともに仕事ができない状況になっているとも伝え聞いています。政策ではなく市長の姿勢の問題ですから、不信任案が可決されれば、市長が辞職を選ぶべきところを、解散してまで市長勢力を増やしたいとは驚くばかりです。市役所において市長は絶対的な権力者です。その権力者が、自己保身ばかり考えている状況で、市政が進展するとは到底考えられません。そのことを、もし支援者がいるとしたら冷静に考えてもらいたいです。
2、ある意味、予想通りの流れです。そう簡単に辞める方ではないでしょう。兵庫県知事を参考にしているところもあるのでは。国、兵庫県と伊東市で「開き直り3きょうだい」といったところでしょうか。それにしても、政治や地方自治が劣化しているのか。国そのものの劣化というべきでしょうか。最近の政治絡みのニュースは空しく寂しいものが多い…。
3、田久保市長の学歴詐称は執行猶予のつかない実刑まで争う覚悟でやらないと駄目だね。
伊東市議会は完全になめられているので百条委員会には出頭しないと思う。出頭しなくても罰金刑もしくは起訴猶予で終わると思っているのでは?また、下手に出頭して虚偽証言になったらいけないので最後まで出頭しない。対警察においても一般市民より市長として対応したほうが良いと思っている。田久保市長に道義的責任を期待したら駄目。徹底的に不正を洗い出し法的責任を取らす気持ちでやらないと下手したら4年間続けるよ。
4、大学卒業だろうが除籍だろうが、これまでの経験の上に今の姿があるのだから、どっちでもよかったのに、何故嘘をつき続けたのだろう。指摘された時に間違いを素直に認めれば、こんな大事にはならなかったのに。間違いを認めれば辞めさせられるとでも思ったのだろうか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/85d6ac66a4abd82ada349ee6bcbf839f8c606e56,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]