2022年5月、韓国を拠点とするK-POPアイドルグループ「aespa」のメンバー、ニンニンが「可愛いライトを買ったよ」というコメントとともに、広島の原爆のきのこ雲を連想させるランプの写真を有料ファンサイトに掲載した。このランプは韓国の通販サイトで「核爆発」「広島」「原子爆弾」と説明されており、投稿当時に批判が殺到した。

ニンニンは投稿を削除したが、説明や謝罪はなく、問題は2023年に紅白出場が決まった際に再燃。12万人以上がネット署名で抗議し、NHKが所属事務所から「原爆被害を軽視する意図はない」と確認したと述べたが、事務所からの公式な説明はない。これに対してさらなる批判が高まっている。

今回の「きのこ雲ランプ騒動」は、原爆被害への無理解や歴史的感受性の欠如が浮き彫りになる事件と言えるでしょう。この無反応が象徴するのは、日本と韓国の間の歴史的かつ感情的な溝の一端であり、これを無視することは芸術と商業が交錯するステージで許されるべきことではありません。まず、事務所やアーティスト自身が率直に謝罪し、真摯な説明をもってファンと向き合うことが求められます。その上で、文化交流を促進するための教育プログラムや、歴史的事実に関する理解を深めるための取り組みが必須と言えます。

また、メディアや公共放送も、深い理解を得るための報道を強化し、エンターテインメントと倫理のバランスを取る責任を果たすべきです。国際的なファンベースを持つアーティストが、歴史的背景を軽視する発言や行動を行った際にどう対処するかについて、業界全体でのガイドラインの策定も急務となります。これを機に、両国の間の歴史的理解を再確認し、未来を見据えた建設的な交流が促進されることを期待します。

ネットからのコメント

1、綾瀬さんの祖母の姉は原爆で亡くなられており、被爆者に当時の経験を伺うなど原爆の悲惨さを伝える特別番組に長年携われております。福山さんは自身が被爆2世であることを公言されており、被爆クスノキをテーマした曲も出されております。そのような思いを持った方々が出演し、さらに終戦80周年というタイミングの中で、NHKが意図がなかったと虚偽の情報を鵜呑みにし、出演を強行させる意図が理解できません。

2、広島、長崎出身の出演予定者は、辞退すれば良いのでは？NHK側に対し、許容出来ないことがあるため、と言えば文句は言えまい。

受信料を払ってる人も、電話で抗議して解約する旨を伝えたら良い。うちはテレビないからNHKとは無縁だけど、契約者は株主と同じなんだから、抗議する権利があるんじゃない？

3、広島への原爆投下では朝鮮半島出身者も数多く犠牲になっている。そのことを知らないんだと思う。きのこ雲のことを知らない日本人もいるだろうけど、やはり何が起きたかということを全ての人が知っておくべきである。

4、そもそもこの問題を民放も扱わない時点で連帯責任じゃね？それは中国への配慮なのか？ それとも広告代理店への配慮？