事件概要：2023年11月7日、高市早苗首相が国会において台湾有事に関連する答弁を行い、中国側がこれを強く反発。答弁では、シーレーン封鎖や武力行使等が存立危機事態となりうる可能性を言及。これを受け、中国の薛剣駐大阪総領事が攻撃的な発言を公開し、両国間の緊張が高まった。背景には中国の「強国路線」や習近平主席の対台湾政策があるとされ、日本側の立場発信や国際社会での連携が必要とされる状況へと進展している。

コメント：今回の件は、日本の外交対応における準備の欠如や、中国側の過剰な反応が交錯する典型的な事例です。まず、日本側の問題は、高市首相の国会答弁が中国の立場に対して十分な配慮がなかった点です。台湾問題が中国の核心的利益であることは明白であり、発言の慎重さを欠いた結果として隣国の反発を招いたのは大いに考慮すべきです。一方、中国側の反応は、単なる外交的抗議に留まらず、直接的な攻撃性を伴う異常な発言に至りました。このような対応は、国際的な品位や外交の基本的ルールに反しており批判を免れません。

問題の根本は双方にあります。日本側では、国際情報戦への積極的な準備不足が露呈しており、中国語や英語での広報を強化すべきです。さらに、具体的な防衛的な外交戦略を再構築し、隣国の動向を踏まえた柔軟性ある発言が不可欠です。一方、中国側には外交官としての節度が求められ、過剰な対応は国際的な信頼を失う危険性があります。

両国が対立を超えた解決策を模索する必要があります。例えば、①首脳間対話の頻度を増やす、②国際仲裁団体の活用による非公式的な問題緩和、③双方の国で教育や市民文化交流を強化する。このような取り組みは敵対よりも長期的な平和に繋がります。国益の追求とは相手を攻撃することではなく、協調の中で実現すべき現実です。

ネットからのコメント

1、高市総理は当たり前のことを言っただけで、まったく間違っていない。はっきり日本のスタンスを示したことは、大変いいことだったと思っている。あいまいな態度では、他の東南アジア諸国に不安感を与えるだけだ。今回の中国側のエキセントリックな反応により、中国の政治体制がいかに問題を抱えたものであるか明瞭に示してくれて、結果的にとても良かった。

2、そもそも中国から見れば中道右派の高市内閣が誕生しただけで気に入らないのです。結局は石破・岩屋体制が彼らにとって都合の良かった政権である事は間違いないと思います。今後石破氏を鳩山氏と同様、中国の政治利用に起用されると予想出来ます。石破氏と中国から見れば高市総理嫌いの利害が一致している以上、お互いこれ以上のパートナーはいないと思っているのではないでしょうか？

3、高市首相の発言は、日本の主権と安全保障を踏まえた当然の内容だと思います。中国側の過剰な反応や外交官の暴言は、国際的にも看過できない行為です。日本は事実と法に基づき、冷静かつ毅然と立場を発信すべきです。対話を重視しつつも、主権と表現の自由は守らなければなりません。この機会に、中国への過度な依存を見直し、自立した国づくりを進めるべきです。

4、レアアース規制取りたくても取れないそれが中国のジレンマもしそれによって日本のもつ半導体関連の革新的部品多数を輸出規制したら、多分中国の産業は大打撃。韓国に対して同じような事した時は韓国中大騒ぎ、サムスンのお偉方が日本に来て懇願してましたね。だからこそ最終手段としている。いずれにしても今のような小さなカードしか切れないでしょうね。最近ソニーもキャノンも中国撤退しちゃいました。世界中の企業が撤退攻勢かけてますよね。数字上は進出企業数は増えてるようですが、投資規模は格段に少なくなっています。コストだけでなく安全保障上中国進出は危険と悟って来ているからでしょうね。