このニュースは、薬の正しい飲み方に関する注意喚起です。インフルエンザの警戒期に入り、風邪などで薬を飲む機会が増える時期ですが、多くの人が水以外の飲み物で薬を服用しています。この実態に対して、岡山市立市民病院の松山哲史薬剤部長は、薬は基本的に水で飲むことを前提に作られていると説明。水以外の飲み物、特に緑茶、ジュース、コーヒー、牛乳、炭酸水、アルコールなどで服用すると、薬の効果を阻害したり、副作用を引き起こす恐れがあると警告しています。
薬を飲んだ後も、1時間以上は水以外の飲み物を避けることが望ましいとされ、医師や薬剤師に服用方法について相談することが推奨されています。

薬の服用は健康に直結する重要な問題です。それにも関わらず、多くの人々が薬を水以外の飲み物で飲むことを安易に考え、結果として薬の効果を十分に得られないばかりか、副作用のリスクさえ高める現状は憂慮すべきものです。薬が水を前提に作られているという基本情報は、医療従事者だけでなく一般市民にも広く周知されるべきで、それを怠る現行の情報提供体制には改善の余地があります。具体的な改善策として、1) 医薬品購入時に薬剤師が必ず服用方法について説明を義務化する、2) 各家庭に病院や薬局からの啓発資料を定期的に配布する、3) 学校教育の一環として薬の正しい飲み方を含めた健康教育を実施する、ことなどが挙げられます。
医薬品は個々の健康に直結するものであり、正しい情報と方法が普及することで健康被害のリスクを大幅に減少させることができるでしょう。
ネットからのコメント
1、「水で飲む」という基本は知っているつもりでも、実際には自己流で済ませている人が多いのが現実だと思います。薬は食品ではなく、効果や副作用が科学的に設計された“医療行為の一部”です。お茶やジュース、エナジードリンクで飲む行為は、善意や習慣であっても治療効果を下げたり、思わぬ副作用を招きかねません。分からないまま自己判断するより、医師や薬剤師に一言確認する。その意識こそが、結果的に自分や家族の健康を守る近道だと感じます。
2、薬って、溶けて吸収されるまでの時間も考慮して作られてるものもあるんですよね。水やぬるま湯で飲むことが定められてるのは、水やぬるま湯で飲んだ時の時間で想定して作ってるからで、他の飲み物で飲んだり、ピルカッターで砕いたりすると溶け方が変わって、腸で溶けてほしいのに胃で溶けてしまって、効き方にも影響でることがあるから、用法用量を守ることは大切だよね。
3、小さい子供がいますが、薬はお薬に混ぜて食べさせる専用のゼリーに混ぜて飲ませていますね。抗生剤は苦味があるのでチョコレート味の専用ゼリー、それ以外はぶどう味のゼリーと使い分けています。記事を読んで、成長したら水で飲ませるようにしようと思いましたし、我々大人も水で飲むのがいいですね。
4、実際には程度問題で、ほとんど影響が無いことも多いけど、「こういう場合には大丈夫+この場合は気を付ける」で説明しても、読む人の読解力の問題で一律に「なんでも大丈夫なんだな」と解釈される場合がある。そのためほとんどのケースで影響が無くても「影響があることがあるので水や白湯で服用してください」という無難な説明になってしまう。しょうがないけどスッキリしない気分。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/316385cd792343c504975574d3c7301c80d88649,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]