2025年のF1最終戦アブダビGPで、ランド・ノリスが初のドライバーズタイトルを獲得しましたが、彼の3位フィニッシュには角田裕毅とのオーバーテイクが賛否を呼びました。23周目、ノリスは角田をトラック外で追い抜き、角田の複数のブロックも含め審議対象となりましたが、結果的に角田のみが5秒ペナルティを受けました。スチュワードはノリスのトラックリミット逸脱を「接触回避」とし処罰しませんでしたが、裁定への不満が広がり、過去の前例と異なる判断に疑問が呈されました。

アブダビGPでの審議結果は、FIAの透明性と公平性が問われる一例となりました。ノリスのトラック外オーバーテイクが角田に対するペナルティのみで処理されることは、競技の公平性に疑問を投げかけます。第一に、トラックリミットの運用基準が不明確なことが問題です。次に、前例が過去の判定と一致しない点が不満を呼んでいます。最後に、重大な競技結果を左右する可能性がある状況には、一貫性ある基準を設けるべきです。解決策として、透明性のある判定基準の公表、過去のケーススタディの集積、そしてAI技術導入による判定の客観性向上が求められます。モータースポーツは単なるレースではなく、瞬時の判断と精緻な技術のぶつかり合いです。この価値観を守るためにも、公平さは常に担保されなければなりません。

ネットからのコメント

1、ノリスは３位以内厳守、接触厳禁の想像を絶するプレッシャーだったと思います。角田の妨害もシミレーションしていたとコメントしてたけど、その中でよく冷静に対処したと思います。コース外に出るとか、何が起きてもおかしくないし、チャンピオンが決まった時に号泣してたのは今年のシーズンと今回のレースを考えれば不思議でもなんでもないと思いました。角田は自らの役割に徹しただけとはいえ、もしあそこでノリスに何か起きていたら、F1の歴史で語られるヒールになっていたかもしれない。あれくらいの抵抗で十分だったと思います。

2、角田にペナルティが出た事は仕方ない部分もありますが、長いストレートでスリップに入ったライバルに対して、スリップを外す為に蛇行する動きはみんなやってますし、今季のレースでも度々見られましたよね。完全にリアに張り付かれた状態での2回以上の進路変更や、ブレーキングゾーンでの進路変更は危険ですが、ノリスvs角田のシーンはそうではなかったので純粋なバトルとしての裁定でも良かったと思います。角田の更にインを突こうとしたノリスに寄せた事や、ノリスがコース外に出た事で危険と言う人もいますが、左タイヤが縁石に乗るだけでコース内に留まれるスペースを角田は残してるんですよね。

あのタイヤライフの差で出来る精一杯のバトルだったと思います。同じペナルティが出たローソンやストロールよりクリーンなバトルでしたし、レース序盤にノリスもピアストリに対して同じ所で複数回進路変更した事は審議すらしてないのが微妙です。

3、角田の2回目のムービングは抜かれた後だ。ノリスは抜く前からコース外に落ちていた。だから、そこだけ見ればノリスのペナルティ、角田はお咎めなし。だが、抜かれた後に寄せた動きをペナルティにした。ペナルティだからノリスは止むなくコース外へ出た、と言うことにしよう。ってFIAは角田のせいにして優勝争いの疑惑の判定に関与しないようにしようって、自分たちを守ったんだ。くだらない。

4、角田選手のペナルティはまあ取られても仕方ないとは思います（取られない可能性もあった）が、ノリス選手も別にああまでしなくとも普通に抜いていたと思いますよ。 ドライバーとしてのレベルはまあ当然ですが、マシンの性能差も火を見るより明らかですし。