旧日本軍が多くの中国人を殺害したとされる「南京事件」から88年を迎えるにあたり、中国外務省が声を上げたことが報じられました。12日、南京市内の記念館を訪れた記者は、追悼行事を前に警備が強化されている様子を伝えています。日本政府も非戦闘員の殺害や略奪行為があったことを否定していませんが、中国外務省は日本に歴史の反省と軍国主義との完全な決別を強く促しています。

例年この日は反日感情が高まると言われ、日本大使館からも日本人に対し、服装や言動についての注意喚起がなされています。南京を訪れた市民からは冷静な声もあり、日中関係の未来に対する様々な視点が見られる中、両国の緊張関係は未だ続いています。

これまでの日中関係において、南京事件を巡る歴史認識の相違が一層の緊張を生んでいることは否定できませんが、本質的な問題は、歴史をどう認識し和解へと進むかにあります。最初にすべきは、両国が信頼を構築するための率直な対話を重ねることです。次に、教育を通じた歴史認識の向上が求められています。さらに、交流プログラムを推進し、人々が個人レベルで相互理解を深められる環境を整えるべきです。これらの取り組みを通じて、未来志向の関係を築き、過去の重荷を活かし合う新たな道を共に探ることが求められます。

未来を築くためには、決して過去を忘れるのではなく、そこから学び、価値観を共有し合うことが肝要です。

ネットからのコメント

1、南京事件から88年が経過した現在、中国の外務省は「その罪の証拠はゆるぎない」とのことですが、数々の疑問が残っているのではないでしょうか。中国側は約30万人が被害を受けたとしていますが、当時の南京の住民よりも数が多く、物理的に理解不能と言っても過言ではありません。また、日本側に「南京事件」の反省を求めるのであれば、まずはチベットをはじめウイグルを解放し、香港に関わる英国との約束、現状維持50年についても遵守するべきではないでしょうか。いずれにしろ、『自分たちの行為を反省することなく他人（他国）を批判する』という姿勢を改めるべきではないかと思います。それは、自分たちは世界トップクラスの軍事力を強化しながら、日本の防衛力の強化を「軍国主義の復活は許さない」と発言した事実を見るだけでも明らかです。

2、①文化大革命と天安門事件は、中国の近現代史の中で、社会と人権を深く傷つけた二つの大きな断層として記憶されている。文革では伝統文化や知識人が「打倒」の対象となり、法や制度よりも「階級闘争」が優先され、多くの人が暴力と迫害に晒された。 1989年の天安門事件では、政治改革や腐敗是正を求める学生や市民の運動が武力で鎮圧され、その後も真相究明や責任追及は封じられたままだ。こうした経験を経ても、中国共産党は文革を「一部指導者の誤り」に矮小化し、天安門については語ること自体を禁じてきた。体制の中枢にあるのは、「党の指導は誤りえない」「一党支配は揺るがせない」という前提であり、権力の独占構造そのものは文革前から現在までほとんど変わっていない。 表現の自由や司法の独立、少数民族や宗教への配慮よりも、「社会の安定」と「国家の統一」が優先される人権状況は、新疆や香港の統制強化にもはっきりと表れている。

3、日本の軍国主義回帰などあり得ないし、正当な防衛の行動や政策を批判するのであれば、日本を国家としてみなしていないに等しい。

軍事拡張主義の中国が日本の隷属を目指す傲慢なレトリックを発信すればするほど、各国からの日本への支持が高まるだろう。日本はこれまでの主張を世界に発信すれば良い。また、中国国内の「普通の人々」の理解が得られれば、中共の一党独裁が揺らぐ結果にもなるだろう。日本も有効な情報戦を展開しても良いのではないか。

4、日本は世界的にも良くない事をしていると思う。占領地だから殺人や暴行が0とはいかない。事実に即した反省はあって良い。だからと言って被害の誇張を野放しにして数十万人の大虐殺があったなんて大嘘を既成事実化させるのは、戦争に勝った側に一方的な歴史の改竄を無制限に許す事になる。東京裁判から否定していかないと日本の復活は無いよね。