日産自動車は、横浜市にある「グローバル本社」を売却し、経営再建を目指しています。本社ビルは地下2階、地上22階建てで、賃料が年約50億円に上ると見込まれています。この売却は一時的な資金調達にはなるものの、賃料が財務を圧迫する懸念があります。今年7月には約8600億円の社債を発行しましたが、信用格付けは低下しています。専門家は、本社売却が財務改善に大きく寄与しないと指摘しつつ、再建努力の象徴として捉えています。
また、2026年3月期には2750億円の赤字が予測されており、本社売却による特別利益739億円を計上する見通しです。

この状況は、日産が短期的な資金調達のために重要な資産を手放す選択をした点で、懸念を生むものです。まず、資産売却による一時的な財務改善は目先の問題解決にはなりますが、持続的な解決には直結しません。本社ビルの売却によって節約できる修繕費や減価償却費はあるものの、高額な賃料が新たな財務負担を生んでいます。解決策として、まずは賃料を抑えるための見直しを検討すること。次に、収益構造の見直しや新たな収入源の開拓が挙げられます。また、中長期的には信用格付けの改善を目指し、利払い負担を軽減する必要があります。短期的な視点ではなく、持続可能な経営モデルへの転換が急務です。資産を売却しても、根本的な問題を解決しない限り、再び同じ局面に直面するでしょう。
ネットからのコメント
1、みなとみらい地区は費用が掛かりすぎるので、追浜か横浜、平塚の工場・工場跡地に移転すればいい。もしくは、厚木のテクセンでもいいかな。建物も新築などはせず今あるものを有効活用する事として、新規の設備投資も極力抑える。これなら近距離の移転なので引っ越し費用も安く済むし、本社の社員も何とか通勤出来る可能性がある。(九州への本社移転は費用面や人事面で現実的ではない)手元に有るモノを上手く使って無駄な経費を抑制して、何とか再建の道を歩んで欲しい。
2、九州の生産工場の敷地に、簡素な本社をいけばいい。本社と工場が近い方が、連絡調整にはいい。トヨタも、本社と工場が隣接、経営幹部は、そんなに、都落ちがいやなのだろうか。贅沢をいってられる状況ではないだろう。日産幹部は、経営危機といいながら、危機感が薄い。九州に行けば、高額な賃料は不要だろう。売れ筋の新車の開発費に回せる。
3、そんなに賃料の高い場所にいる意義が不明もっと安いところに移転すればいいのに検討されたうえでの決断だとは思うが、グローバル本社としてそれだけの規模を維持する必要があるのであろうか?追浜を閉鎖するならその跡とか、厚木の活用とかなにふり構わず取り組まないと厳しいのでは?社員の方は反対するでしょうが
4、家を売却しても住み続ける方法は「リースバック」が一般的です。しかし、一般人がこれをやると、ある時点以降は、家を売却して得た金額よりも、支払った家賃の総額のほうが多くなります。結局、長い目で見ると損ですし、破綻のリスクが高い手法なのです。企業であっても、基本的には同じです。リースバックは一時的に資金繰りをなんとかする手法として使われることも多いですが、経営が立て直せない場合、家賃が大きな負担となります。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a20ecbb3a4f02399fb49a9c85fc59d686ea5bc92,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]