名古屋市では2026年4月から家庭ごみの持ち去りを禁止する条例が施行される予定です。背景には、金属価格の高騰によってアルミ缶などの持ち去り被害が急増していることがあります。2020年度には6件だったアルミ缶持ち去りの通報件数が、2024年度には152件に達しています。条例ではアルミ缶だけでなく、粗大ごみや不燃ごみも対象とされ、違反した場合は10月から50万円以下の罰金が適用されます。
しかし、この条例により、アルミ缶収集を生活の糧としている人々の生活が困窮する恐れも指摘されています。住民の安全を守る一方で、生活困窮者への支援策が必要との声も挙がっています。

この条例案は、一見すると市民の資源ごみの適切な管理を目指しているように見えますが、その背後には深刻な社会問題が潜んでいます。高騰する金属価格によって持ち去りが増加し、5000万円もの財源損失を招いている状況は予見できたはずです。それにもかかわらず、困窮者に対する十分な支援策が練られずに、罰金の導入だけが進行している現実に疑問を感じざるを得ません。名古屋市は、単に罰則を強化するだけでなく、持ち去りの原因に向き合うべきです。まず、困窮者への就労支援プログラムの創設が必須です。次に、地域社会との協働を通じて、持ち去りのない安全な環境を構築する施策が重要です。
そして、市民への啓発活動を強化し、適切なごみの排出方法を普及させることが求められます。市が目指すべきは罰則による抑止ではなく、根本からの解決策。市の価値観と市民の暮らしが真にリンクする社会をつくることが、今こそ必要なのです。







ネットからのコメント
1、アルミ缶を含む資源ゴミは集積所に集められた時点で各自治体に所有権があり、資源としての価値を有する為に財物とみなされると全国の自治体で定義すべき。その上で持ち去りは自治体の財物に対する窃盗行為として厳正に対処していけば良いと思う。
その後にどこかの自治体で資源ゴミによる窃盗行為が成立し逮捕者が現れ、その事が全国的に報道されたら一定程度の抑止にはなると思う。
2、私は今は大阪に住んでいますが、資源ごみの収集日の当日にこの手の事をやっている人が回収車の少し前に現れて根こそぎ缶ゴミを持っていきます。資源ごみの収集日に警察がパトロールしてくだされば、捕まると思うのですよ。さらにビックリしたのは小型家電の収集日に炊飯器を盗まれました。他の方の家電がまだ残っていたのでたぶん盗まれたと思います。
3、アルミ缶はゴミではなく、リサイクル資源。ゴミ持ち去りではなく、行政資産の窃盗です。条例でなくとも取り締まれます。ただし警察は動きませんけどね。段ボール等の古紙リサイクルも持ち去り事件多発。我が町は資源回収を曜日と時間が決められて、シニア雇用にて警備と分別のお手伝いしてます。
4、ウチの地域でも毎週曲芸のように前後左右に袋をぶら下げてフラフラしながら自転車で盗って行く人が数人いる。危ないし、地域の為に使われるはずなんですがほとんど盗ってるのではないでしょうか。
この方は一緒に出すマナーが悪いと言われていますが、ウチの地域では一緒に出してくださいってなっています。分けて出したらそのまま持っていくからかも知れませんが、リサイクル資源として出しているものを盗って行く人にマナーとか言われたくない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2c6b33eb6e4a0d49a100dd321db6a45dc47fbc4a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]