2023年現在、寺社建築を模した宮型霊柩車の数が激減している。2003年には全国で約2,000台あったが、昨年には220台まで減少した。その背景には、宮型霊柩車が近隣で通ることに対する「縁起が悪い」といった苦情がある。これが自治体による乗り入れ禁止の動きにつながり、全国で150以上の自治体が規制を進めた。また、2020年以降のコロナ禍で葬儀の小規模化や低価格化が進行し、バン型霊柩車が主流に。
バン型は10キロ以内の搬送で5万~6万円の宮型と洋型に対し、半額以下で利用できるため需要が急増している。

批判が必要とされるような直球な批判を避けつつ、現代の価値観と伝統の折り合いを考えることは重要です。宮型霊柩車の減少は、地域住民からの苦情や自治体の規制によって進行しましたが、これは新たな価値観との調和が原因といえます。伝統的な文化は次世代に継承されるべきですが、時代の変化に適応することも避けられません。この変化は社会全体の価値観の変貌を示しており、現代のコロナ禍での葬儀の小規模化や低価格化と相まって合理的な選択ともいえるでしょう。文化の保護と現代社会のニーズの調和を模索し、伝統の意味を再認識することも重要です。これからは、旧来の価値をどのように現代に調和させるかが鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、以前、私が幼稚園教諭だったころ。田舎道を送迎バスで走っていた時、農家の葬儀にこの宮型霊きゅう車が停まっていた。するとそれを見た園児が「あ、車におうちが乗っかってる!」「いいなあ、かっこいいなあ」「おとうしゃん乗せてあげたいなあ…」「先生、あの車どこに売ってるの?」と。不謹慎だがほほえましく思ってしまった記憶がある。まさかお父さんも子どもに霊柩車に乗せてあげたいと思われてることは知らないだろう。
2、元葬儀社社員です。確かに以前勤めていた葬儀社にも宮型霊柩車はなく、全て洋型か搬送車を兼ねたエスティマしかありませんでした。街中では人目が主な理由ですが、田舎では道が狭いことから大柄な宮型が入れないという事情もありました。新設された火葬場によっては「宮型霊柩車の乗り入れ禁止」と明確に定められる場合もあります。時代の流れとはいえ、やはり少し寂しいものがあります。
3、だいぶ前のテレビ番組だけど、霊柩車の中古車がアフリカのどこかの国で「イケてる車」として走ってて斬新だった記憶がある。
確かにとても豪華で綺麗な車ですよね。子どもの頃に霊柩車とすれ違う時には親指を隠してた事を思い出しました。バン型だと逆に不吉なイメージを抱かないメリットもある気がします。
4、宮型はあの装飾で高くなるのは目に見えている。それなのに乗り入れできる火葬場が限られるとか、葬儀の低価格化が進むとなると、コストを回収できない恐れが高まる。富裕層向けとか地域で長くやっている葬儀会社でもない限りはわざわざ所有するメリットが見いだせないのではないか。大家族で地域や親族と密接につながっている時代であれば香典などで回収できるので豪華にやっても良かったが、いまは少子化もあって参列者そのものが少ないのでそれが難しいのも豪華な設備を回避する理由になる。このあたりは葬儀とは逆にめでたい結婚式でも似たようなもので、親族が多いカップルは今でも大きくやることを勧められたりする。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d3fbfe37d0fad0bcfc5763d826b1d6ac5e0357c0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]