北陸新幹線の延伸計画に関する議論が続いています。2023年6月に就任したJR西日本の倉坂昇治社長は、小浜・京都ルートを推進する考えを改めて表明しました。北陸新幹線の敦賀から新大阪までのルートは与党が合意している小浜・京都ルートですが、京都や大阪の関係者が難色を示しているため、着工が遅れています。与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームはルートの再検証に取り組む方針を示し、中でも西田昌司参議院議員は先月、この方針を明らかにしました。
倉坂社長は会見において「大阪への直接乗り入れが新幹線の効果を最大化する」と述べ、小浜・京都ルートを支持する理由として米原ルートが自治体の支持を得ていない現状を挙げています。
この事案に関しては、批判が必要です。北陸新幹線の延伸計画に関する議論は何年も続いているにもかかわらず、いまだに着工の目処が立たない状況は異常とも言えます。さまざまなルート案が提示されていますが、共通のゴールを欠いているため、地域間の対立を深めるばかりです。ルート選定には、交通アクセスの利便性、経済効果、環境影響の比較を行い、総合的な視点での判断が不可欠です。まず、自治体間での合意形成を進めるために、中立的な第三者機関の調整が必要です。また、地域住民への透明性のある情報提供と意見交換の場を設け、広く理解を得ることが重要です。
さらに、社会的な合意を迅速に形成するために、専門家による客観的な評価基準を設け、それに基づいた提言を進めるべきです。新幹線建設は地域の活性化に欠かせない要素ですが、曖昧な方向性で進めることが逆効果となりかねません。
ネットからのコメント
1、この結論は、いつになったら出るのでしょうか。各々が我田引水をしたいのでしょうが、長期的な視点に立った時の最大効用が得られる選択をしていただきたいです。時間の経過とともに、さまざまな損失が顕在化して行っているようにも思えます。現在の敦賀乗り換えは結構面倒ですので、早く完成して欲しいと思ってます。まだまだこの状態が続くのであれば、サンダーバードを金沢までまた走らせて欲しいと思うこともあります。
2、米原ルートを滋賀県と福井県が求めていないのと同様、小浜・京都ルートは京都と大阪が求めていない。なぜ、人口2万人ていどの小浜市の発展のために人口250万人の京都府が犠牲にならなければならないのか。小浜・京都ルートは、民主主義の根幹を揺るがしている。小浜市が不便だというのであれば、在来線の小浜線に特急列車を走らせればいい。
いっそのこと、北陸新幹線は、東京から敦賀まで、全線廃止すればどうか。1時間に1本しか走らない新幹線が必要とされているのか、はなはだ疑問だ。
3、2024年に金沢-敦賀間が開通しましたけど、ではこれにより福井に経済効果がもたらされたかというと、まだ3年経っていないので見切るには時期尚早という見方もあるかと思うが、「思ったほど経済効果がない」という見方を多く聞きます。ではこの理由が、「関西圏への接続がないからか」というと違うと思う。むしろ、関西圏からしたらサンダーバードが敦賀どまりのほうが痛く金沢までの路線は継続してほしかった。つまり、2023年までの体制がよかったという声が多い。むしろ福井県は新幹線により関西圏の交流を失い、関東圏にはストロー効果で若者だけ吸い取られている可能性があるのだと思う。これはおそらく関西圏の接続をしても止まらないと思うし、逆にもっと人口流出を招くリスクもあるので福井としても実はこのままのほうがいいのではすらある
4、京都・大阪が難色を示している時点で現在の小浜京都ルートは実現不可能でしょ。
頑なにルートの再検討をしようとしないのはもはや延伸する気がないのでは。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b15669dd88af89c42ed3525a57037dbcb7059f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]