安倍晋三元首相の銃撃事件は、2022年7月8日に奈良で発生しました。この事件で起訴された山上徹也被告の裁判員裁判が進行中で、2023年12月18日に検察の論告求刑、そして2024年1月21日に判決が予定されています。山上被告は母親の旧統一教会への多額の献金が原因で苦しみ、同教会に繋がりの深い安倍元首相を狙ったとされています。

検察は当初、この事件を政治テロとして捉えていましたが、被告の供述により死刑求刑は難しいとの見方が強まっています。検察がどの程度の厳しさで求刑するのかが注目されています。

この記事は、公判での検察と裁判官の態度が焦点となっています。安倍元首相の暗殺は戦後日本で前例のない重大事件です。検察は政治テロとして厳しく追及する姿勢を見せなければなりません。しかし、裁判の進行に伴い、その追及が不十分である印象を与えています。例えば、山上被告の供述を引き出す際に、本筋を外れるような質問がなされ、「政治テロ」の証拠が薄れているようです。この状況は司法の姿勢に疑問を持たせ、社会に不安を与える可能性があります。

制度の欠陥を正すために、まずは検察が事件の性質を深く掘り下げ、「政治テロ」としての動機を徹底的に追求すること。

次に、裁判官もその意図を正確に理解し、公正な判断を下す鋭さを持つべきです。また、司法制度全体の透明性を向上させ、社会の信頼を得るための改善策が求められます。これらの施策は、民主主義の根幹を守るために必要です。影響力の大きい元首相が犠牲となった今、この事件を通して日本の司法・社会制度が一層強固になることが求められます。

ネットからのコメント

1、普通なら無期だけど裁判員裁判で情状訴える人もいるだろうし、懲役25年くらいかな。山上の年齢で無期だと仮釈は極めて難しいだろう。有期25年くらいだと60代半ばに出所できる可能性はある。重大な結果だが、追い込んだのは救えなかった政治や行政。統一教会解散への流れのきっかけになったことは否定できない。

2、原因と結果の双方の事実を押さえるべきだ。この記事は結果のみに偏重しているようだ。安倍元首相は、旧統一教会による高額献金が社会問題化している事実を知っていながらカルト教を放置し、選挙における組織票支援を受けるため応援スピーチを行い、更には背後に献金で苦しんでいる人達がいた事も承知していた上で教会へ支援活動した。

今回の事件により、宗教被害の実態が明らかになり社会的秩序を是正する必要性を皆が知った事も考慮するべきではないのか。

3、政治的なテロでは無いと裁判で認定されたら、散々テロだと批判していた与党は立場がなくなります。三権分立の原則があるので、まさか裁判官も政府に忖度はしないでしょう。1人の殺人なら、過去の判例で無期懲役か有期刑の可能性が高いです。国民の多くは山上被告に同情的なので裁判員もそう判断するでしょう。多分、有期刑になると思います。

4、山上被告には、教団への憎しみや母親への思いから心を切り離すように努め、自分の人生を歩んで欲しい最大限の情状酌量がなされることを望むが、下される判決はいかんともしがたく、個人的な意見を挟む余地もない控訴はしないだろうし、罪を償い彼には彼にしかない経験や頭脳を無駄にせず、今まで放棄していたであろう自分の幸せに目を向けて、自身と身近な人を大切にしながら心穏やかに生きていって欲しいと願う。