芳野友子会長は、2023年10月16日に行われたインタビューで、日本における夫婦同姓の強制について批判し、これが人権問題であると指摘しました。世界で夫婦同姓を強制しているのは日本だけであり、この現状が続けば国際的に恥ずかしいと述べています。芳野氏は、多様な生活選択肢を尊重するために選択的夫婦別姓制度の導入を強く支持し、旧姓使用の法制化は抜本的な解決策とはならないとしています。

また、夫婦別姓が家族の崩壊を招くという批判に対しては、根拠が薄いと反論し、家族の崩壊を引き起こすのは家庭内暴力や不貞行為などであると主張しました。政府や関係各党との対話を通じて、制度改革を進めていく意向を示しています。

今回の夫婦同姓の強制については、明らかな人権問題をはらんでいます。日本だけが依然として夫婦同姓を強制している事実は、国際的な基準と比べて理解しがたいと言わざるを得ません。この現状は、制度が個人の尊厳や選択の自由を阻害していることを示しています。その背後には、伝統の名の下に制度を維持しようとする旧態依然とした法律の形骸化があると言えるでしょう。これを改善するための具体的なステップとしてまず、選択的夫婦別姓制度の法制化が必要です。次に、姓に関する社会的な認識を変えるための教育・啓発活動を強化することが望まれます。

そして最後に、この問題に関する政府や市民間でのオープンな議論を促進することも重要です。多様な意見を受け入れ、それを基にした柔軟な制度改革が急務です。個々の選択の自由を尊重しつつ、社会全体の価値観をもう一度見直す時期に来ているのではないでしょうか。

ネットからのコメント

1、連合とは、働くことを軸とする安心社会の構築を組織の目標とする組織である。働くことを軸とする安心社会という意味では、外国人労働者の増加による国民の不安感や、1970年代以降から続く構造的な少子高齢化社会、大学進学に偏った職人や専門家の育成を軽んじた教育制度など、深刻な問題が日本には山積します。しかし今の連合は、日本の労働者を代表とする組織と言えるのでしょうか？一部政治勢力の偏屈なリベラリズム思想に侵され、日本の労働環境が抱える構造的な問題に全く無力な存在となりました。衣食足りて目的を見失う。今の連合は誰の為の組織でしょうか？

2、不便解消は進めるべきだけど、夫婦別姓の必要性がまったくわからない。 分かるのは、夫婦別姓進めると、子供が強制的両親と別姓になったり関係性確認の社会的コストが上昇し、中長期的にはこの国から「〇〇家」概念が消え、社会の最小単位である家族の共同体意識が弱体化し、国民統合は弱まり、国力が弱くなり、古来からのこの国の文化や習慣が消失していく。

単に「個人の選択なんだから良い」とかそういう軽い話ではなく、将来の国家観や安全保障リスクの観点も踏まえて考えるべきで、その国家解体リスクを背負ってまで変える程の立法事実は存在しないと思う。

3、選択的夫婦別姓を連合会長の立場で推し進めるのはかなり違和感がありますね。連合の他の幹部は了承しているのでしょうか？会長の独断で行っているのであれば、会長を辞職して、立憲共産党あたりから立候補して国会議員にでもなられた方がよろしいと思います。

4、「連合の」って書いてありますが、何の連合？正確に「日本労働組合総連合会」と書いてほしい。この人はいつも会長として声高に持論を持論を述べていますが、何百万人もいる組合員に意向確認はしたのでしょうか。