ビール大手4社の2025年6月中間連結決算が8日に発表され、円高による為替差損の影響で全社が減益となった。サッポロホールディングスは売上高2446億円、純利益17億円でそれぞれ前年同期比1.2%減、70.6%減となった。米国での景気不透明感と関税引き上げが影響し、缶ビールの調達コストが増加し、今後約7億円のコスト増を見込んでいる。
サントリーホールディングスは売上収益1兆6176億円、純利益596億円で、海外子会社の売却損と欧米のスピリッツ事業の不調が影響した。キリンホールディングスは売上収益1兆1363億円で過去最高を記録するも、純利益は7.7%減となった。
これらの企業の決算結果を見ると、円高や米国の関税政策が与えた影響は大きい。しかし、これに留まらず、企業戦略において更なる課題が浮き彫りになっている。サッポロやサントリーが直面している北米市場での不透明感やコスト増加問題は、単なる為替や関税の影響を超えた構造的な課題を示唆している。特に、国内市場が好調な中で、海外事業の不振が企業全体の利益に深刻な影響を与える状況は、早急な改善が必要だ。
まず、円高の影響を最小限に抑えるためには、ヘッジ戦略や海外生産の見直しが不可欠だ。
次に、北米市場における事業の多角化と、他の地域への投資拡大がリスク分散の鍵となるだろう。また、今後の関税政策に対応するためには、柔軟な価格設定と現地調達の強化が求められる。企業が競争力を維持するためには、ただのコスト削減ではなく、グローバルな視野での戦略的な再構築が求められている。
ネットからのコメント
1、日本企業は国内から海外市場依存にシフトしてきたので、海外の利益(ドル)を円に換算して収支合算して決算。これまで超円安だから海外収支は超黒字だったのが、ちょっとだけ円安に動いたから収支減になったと騒ぎ、いかにも円高は日本経済にとってマイナスだということを国民に洗脳しようとした記事。関税もこれから輸出は大変になると危機感をあおる。日本国内の産業は今後どうなる? 確実に言えることは政府の最低賃金1500円設定で、中小零細企業は倒産し失業者が溢れるということ。
2、円高影響で減益って言うけど、言うほど円高進んで無いよね。相変わらず140〜150円のレンジを行ったり来たり。去年の夏にあった急激な円高進行当時の今後の米利下げ、日本の利上げ予測からしたら、2025年の今頃は120円台くらいまで行くんじゃ無いかとも思ってたのに。
そんな中で円高理由の減益って、想定為替レートが甘すぎるんじゃないの?
3、今のレートが円高とかどうかしている少なくとも歴史的円安なのに何を考えているのか?ここ近年の物価高騰は円安起因のコストプッシュ型インフレであり、まだまだ円高に戻すべき話
4、円高基調による為替差損の影響などで、純利益は全社が減益となった…ムムッ!?円高 基調ってこんなに 円安なのに?随分甘ったれた話だなぁ〜こんなレベルで円高基調とかって言ってたら昔の100円切ってた頃どうなるのって思ってしまうよね
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1a5b55e248780b518050b2765fa7d69d1d43dec1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]