終戦から80年を迎え、マレーシアのネグリセンビラン州で旧日本軍による虐殺の犠牲者を追悼する慰霊式典が行われました。太平洋戦争が始まった1941年以降、日本軍はマレー半島で華僑と呼ばれる中国系住民を無差別に虐殺し、その犠牲者はマレーシアで5万人を超えるとされています。この式典には、虐殺された中国系住民の遺族など約150人が参加し、華僑代表者は「罪のない人々の命を奪った戦争を二度と繰り返さない」と宣言しました。

アジア・フォーラム横浜の吉池俊子代表は、加害者であったことを忘れてはならないと述べました。この団体は今年12月に被害者遺族を招いた証言集会を計画しています。

日本軍によるマレー半島の華僑虐殺は忘れてはならない歴史の一部分です。この過去の過ちに目を向けることは、同様の悲劇を繰り返さないための第一歩です。まずは、歴史教育の改善が必要です。日本の学校教育で戦時中の具体的な加害行為をもっと詳しく教えることにより、子どもたちに過去の教訓を伝えられます。また、戦争被害者の声を聞く場を増やすべきです。証言集会を全国的に展開し、参加者が直接被害者の経験を聞く機会を持てるようにします。さらに、日常生活で平和の尊重を促進する活動、例えば平和に関するアート展などを通じて広める方法も考えられます。これらの対策を通じて、過去の暴力と平和の価値を強く対比し続け、平和の大切さを痛感させる社会を築くことが可能です。

ネットからのコメント

1、毎年この時期になると、「広島原爆」「長崎原爆」「特攻隊」「硫黄島」「太平洋戦争」「東京大空襲」「戦艦大和」「沖縄戦」「真珠湾攻撃」………。などの日本の被害の凄まじさと無謀さが報道されることが多い。ただ、東南アジアや中国で、日本が何をやったのかを知る機会はほとんどなく、「大東亜戦争」はアジアの解放の為の戦いだったという論調も増えてきている。総理大臣がお詫びを何度も繰り返しても、肝心の日本人は、学校でも習わず、報道もほとんどが太平洋戦争だけ報道し、何をやったのかを充分知らされていないのが実情です。

2、日本軍が侵攻した東南アジアは植民地だったので、戦ったのはイギリス、オランダ、アメリカの軍隊だった。それを侵略というなら日本領になった後の東南アジアを攻撃したアメリカ軍も侵略になるはずだ。ただ現地の人達を戦争に巻き込み多大な犠牲を強いてしまった事は忘れてはいけない。

3、シンガポールでも先の大戦中、中国本土に経済的支援をしているという疑いで多くの華僑が虐殺されている。どこかの国のように何度謝罪と賠償をしてもまだ足りないとか千年間謝罪し続けろとか常識はずれのことを言ってこないので目立たないが、日本が東南アジアの国々と付き合いをしていくに当たっては、このような歴史的事実を忘れてはならないだろう。

4、欧米の植民地支配からの解放という大義はあったし、今も信じて疑わない人もいる。しかし、ほとんどの東南アジアの国々の歴史博物館に行けば分かるが、新たな支配者が来たという展示がほとんどだ。我々は負の記憶を忘れたいが、被害者の記憶はそう簡単には消えない。それは航空機事故や列車事故を見てさえ明らかだ。