鹿児島は2024年に日本一の荒茶生産量を達成しました。これまで65年間のトップだった静岡を抜き、鹿児島が新たな王者として君臨しています。特に南九州市では、平坦で広大な茶畑を利用して、大型機械による効率的な生産が行われ、生産量の増加に貢献しています。草分け的存在の茶摘み機をいち早く普及させ、組合単位での統一した管理や効率的な生産体制が後継者不足を解決し、抹茶ブームの波にも乗っています。
鹿児島の成功は国内外を視野に入れた次のブランド形成へのステップです。
鹿児島の荒茶生産の躍進は、地形を活かした効率的な農業方法と地域の団結が生み出した成果です。静岡に長年君臨されていた「お茶王国」としての地位をあっさりと奪った現状は、革新と挑戦が報われた証拠です。戦後の経済成長とともに、人件費の上昇を見据えた機械化は、未来を見据え進化を続けた結果であり、茶摘み機の早期開発が水を向けました。地形の違いを生かした大規模農業、組合による茶畑の統合管理、世界市場へ向けた積極的な戦略は、静岡と対照的であるといえます。持続可能な雇用体制も若者を呼び戻し、地域農業の活性化に貢献しています。今後、鹿児島の成功は日本全体が一丸となり、国際市場でのブランド形成に寄与するべきです。社会全体での価値転換は、地域間の競争でなく共同の未来を築く鍵となるでしょう。
ネットからのコメント
1、静岡の茶が好きで今も牧之原茶を取り寄せ飲んでいます。しかしある日知り合いから鹿児島茶をもらって飲んだ時にその美味しさに驚きました。何をもって日本一か知りませんが、日本が誇る日本茶で両方を楽しみたいと思います。
しかし競う気持ちは成長に繋がると思いますので両方が頑張って欲しいです。
2、お茶カフェって、なんでわざわざお茶をカフェで飲むやろかと思っていましたが、一度は試しにと行ってみたら、その風味や甘味、のどごしまで普段飲んでいるペットボトルなどとは全く違いたまげたものでした。それ以来、産地によっても違いもあるのだなと知り、地方に行ってはお茶を探すようになりました。生産量という競争もあるかもしれませんが、生産者が納得のいくものを愉しむ事が大切なのかなと思います。
3、静岡県は茶業農家が次々とやめていき荒れた茶畑が目に付く。原因は機械、肥料、農薬等の資材高騰に加えて茶葉の買取価格の下落が挙げられる。当然、このような状況では後継者など望むべくもなく衰退の一歩である。逆に茶葉を買い取る茶商はどんどん大きくなり業績を伸ばしている。その利益を少しでも農家に還元すれば違うと思うのだが。鹿児島県産の荒茶も沢山静岡県の茶商が買い付け、製品に加工して本県産の荒茶と混ぜて静岡茶として売っている。九州産は静岡県よりも温暖なため茶葉の摘み取り開始時期が早くなる。
そのスタート時点の買取価格がその年の基準となるため、開始時期が遅れる静岡県はどうしても九州産に比べると安くなる。お茶に限らずいつも損しているのは生産者と消費者である。
4、静岡は生産効率が悪い上に、大都市が近いことから他の商品作物の需要も大きければ、全国屈指の工場物流立地県。つまり茶なんてやめて他の商品作物に転作したり、工場物流立地に転換しています。減るのは当たり前です。牧之原の大茶園のど真ん中に矢崎のでかい工場がでんと構えてます。浜松の三方原は古くは大茶園でしたが、浜松市は今や政令指定都市。安い茶園はほぼなくなりました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/41f4788d1ba4545b2a3e27b278d2d91708f55694,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]