デンマークの「巨大な人魚」像が撤去の危機にある。コペンハーゲン近郊のドラウエア要塞前に設置されたこの高さ4メートルの彫刻は、岩の上に座る人魚を描いているが、胸部の強調が問題視され、わいせつと批判されてきた。文化省は、文化遺産との調和が取れていないという理由で撤去を予定している。彫刻の製作者であるピーター・ベック氏は、胸部のデザインがサイズに比例していると反論しており、反対意見もある。
像は2006年にコペンハーゲンの海岸に設置されたが、地域住民から批判を受け、2018年に撤去。再度撤去が求められた今年、ベック氏は像をドラウエアに寄贈しようとしたが、スペース不足で却下された。
公共の芸術作品が、時として強い反応を引き起こすのは珍しいことではない。しかし、今回の「巨大な人魚」像に対する批判が示すのは、芸術における女性の身体の表現に対する過敏すぎる反応ではないだろうか。批判者は「わいせつ」と感じるかもしれないが、この像の胸部のデザインはただサイズに比例したものに過ぎない。もし問題があるとすれば、それは社会全体が女性の身体をどう捉え、表現するかという価値観にあるのではないだろうか。
もちろん、公共の芸術作品には地域社会の文化や感性に配慮するべきだが、その一方で、他者を尊重する観点から、より柔軟な視点が求められる。
もし像を撤去するのであれば、どのような基準が正当化されるのかを明確にし、今後、公共の場における芸術表現の自由をより良く守るための方策を考えるべきだ。女性の身体が公共の場で表現されることを恐れ、排除し続けることこそ、むしろ現代社会に必要な解決策とは言えない。
ネットからのコメント
1、てっきりサムネになってる「コペンハーゲンの青銅製人魚姫の像」のほうかと思ったらこっちは問題無いほうで、問題の像は「写真】撤去される予定の彫刻 「巨大な人魚」」のほうで開いてみたらコペンハーゲンの青銅製に比べてほんとにエロくてわらうしかなかった。さらにコンクリートっぽくて安っぽく芸術性の欠片もない。
2、最初、記事冒頭に出ている有名な人魚姫像が撤去されそうになっているという話かと思ってびっくりしました。ところで、撤去するしないが話になっているという方の像、写真を見ました。で、そういう像が公共の場に在るのは、>多くの女性が自分の体を受け入れるのに役に立たないのですか?私はわからないのですが、そうなのです?
3、記事の最初に出てたコペンハーゲンの人魚像を見て、これが猥褻で撤去?なんで?と思ったら、この像じゃない別のものなんですね。
撤去される方の像を見たら「あ〜、、」と思ってしまった。比較の問題じゃないけど、たしかにコペンハーゲンの像の方がずっと品があるように感じられる。アンデルセンは世界的に有名なデンマークの童話集だし、それを表すのにこの像はちょっとじゃないか…?と地元の人々が違和感や拒絶感を感じたのなら、正直理解できる気がしてしまいました。
4、4メートルは、異常な大きさだ。まさか台座の岩も含めての4メートルですよね?!もし銅像の部分だけで4メートルなら、昔、よく田舎の街道沿いで見かけた《秘宝館》の看板並みの迫力がある!
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/53ff9c059943beeb9a8b219d6b4f3a591c94794a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]