ミュゼプラチナムを経営していたMPH（株）は、2024年9月に事業を引き継ぎ、同年11月から従業員の給料遅延を発生させた後、2025年8月18日に東京地裁から破産開始決定を受けました。負債総額は約260億円、契約者被害者は120万人を超えました。脱毛サロン業界は広告宣伝に多額を費やし、前受金を利用して店舗を急速に拡大していました。

しかし、この手法は将来の施術費用を増大させ、事業拡大が止まると資金繰りが悪化するという弱点が露呈しました。これにより、従業員の賃金未払い問題も悪化し、「未払賃金立替制度」の適用が難しくなりました。

この問題を直視することで、我々は社会問題としての放縦な事業拡大の危険性を認識しなければなりません。脱毛サロン業界では、前受金を広告出稿に使い込み、事業拡大を図る悪循環が形成されていました。契約者が支払った前受金が正しく管理されることが欠如していたため、多くの消費者が甚大な被害を受けました。また、そこで働く従業員たちは、賃金の未払いという非常事態に直面しました。まず、このような事態を未然に防ぐために、業界全体に対する契約者保護法の強化が提案されます。次に、企業が前受金を適切に管理するための透明性と監督制度の導入が急務です。

さらに、従業員の給与保障のための制度を整備し、企業が倒産しても遅滞なく立替制度が適用されるようにする必要があります。これらの対策を講じることにより、消費者と従業員を守ると同時に健全な競争が促進され、企業倫理と社会的責任がより強く求められる未来を築くことが可能です。これが実現されれば、マーケットは透明で信頼できるものとなり、消費者と従業員の権利が確実に保護される社会を構築できるでしょう。

ネットからのコメント

1、脱毛の通い放題には注意が必要ですね。私も脱毛へ行きましたが、皮膚科で都度払いのある所にしました。予約も落ち着いており、大変満足しています。ですがもし通い放題などで契約して、やっとコンプレックスを無くせると思っていた所に倒産になったら許せないですよね。こういった会社が無くなるのは当然ですが、私達も危機管理をしっかりもって契約をしないと怖いですね。

2、やはり回数券やチャージといったものに対する法的保全措置が必要だと思う。たとえば、購入額の半分は保全措置として、資本とは別口座にしまい、その口座は債務から外すようにしておくとか。

またはそういう再保険機関を作り、購入金額の半分を保全措置として預けるようにするとか。消費者保護に努めなければならない事案だと思う。

3、給与未払い、店舗閉鎖とか従業員にも顧客にも被害があるって報じられてから、随分とたって破産申請。正直、あの時点で破産申請していてもおかしくないくらいだったはず。なのに、ここまで時間を置くって色々逃げる準備してたんでしょうね。船井電機とかの件もそうだけど、お金だけ持って逃走するっていうのが目の前で起きてたけど、誰も止められなかった。明らかに代表がお金もってるまんまでしたよね。で、別の商売始めるなり、何かに絡んでいく訳で従業員はやってられないでしょ。立替制度利用してねって感じで補償すらする気なかったし。もちろん破産申請する以上、色々制限されるしミュゼの関係者にペナルティはあるけど、抜け道なんていくらでもあるからね。何もかもおかしいでしょ。

4、ミュゼには結婚前に脱毛と歯のホワイトニングを大活用させていただきました。結果はいずれも満足のいくもので、今後別の箇所を脱毛したくなったらまたいつか行こうと思ってたからすごくショック。

美容室と一緒で自分と相性の良い通い慣れたサロンから別のサロンを探すのって地味に面倒だし、しっくりこないと前のほうが良かったなとつい思っちゃうので。