2023年12月9日、日本将棋連盟に対し、福間香奈女流六冠が「妊娠・出産」に関する規定の変更を求める要望書を送付しました。この要望は、同連盟が4月に施行した妊娠中の女流棋士がタイトル戦の日程に妊娠・出産期間が重なる場合、日程変更を認めず、試合に参加できないとする規定に対応したものです。福間氏は、現行規定では対局を取るか妊娠を選ぶかの選択を迫られると主張し、合理的な配慮を求め改変を推進しています。
これに対し、将棋連盟は当事者の安全性と公平性を考慮し、公平で不利益が生じない制度の検討を続けるとしています。

この状況は顕著な制度の欠陥を露呈しています。特定の職業において妊娠を理由にキャリアを阻止するような仕組みは、女性の社会進出を阻む大きな障壁です。特に、対局か妊娠を選ばなければならない状況は異常で、将棋界の多様性と公平性に強く反するものです。まず、将棋連盟は妊娠・出産に関する休暇の明確なガイドラインを制定し、選手生命を保護するべきです。次に、試合の日程の柔軟な再調整を許可し、事前計画とフォローアップを整備することが求められます。さらに、役員や主要決定者に女性を加え、多様化を促進することで、女性の視点が政策に反映される体制を築くことが重要です。このように、個人の尊厳と尊重を基本にした制度改革が求められている中で、迅速な対応が不可欠です。
この改革が達成されるならば、より多くの女性が安心してプロフェッショナルなキャリアを築けるでしょう。
ネットからのコメント
1、女流2トップの福間-西山の関係というのは、対局後の感想戦もずっとピリピリしていて、お互いまともに言葉を交わしたことが無いくらいの緊張関係と察するが、西山さんが先日結婚発表をしたこのタイミングでの福間さんの今回の行動というのは、西山さんへの配慮もあるのかなと思って、私はエモさを感じました。問題解決は容易ではないですが、とにかく議論を重ねることは大切です。
2、対局を延期できればいいんだけど、そうすると翌期の予選や男性棋戦含む他棋戦の進行にも影響が出るしかも妊娠するのは福間女流だけではないし、出産して数か月後にようやく復帰するというタイミングで西山女流など対局相手も出産が近いとなったら更に数か月延期しないといけなくなるそんなことしてたらもはや女流棋戦は成り立たなくなる清水女流が会長になっただけに女性に優しい改革を期待したいけど、そう簡単に解決できる問題ではないと思う
3、タイトル戦は多くの人が関り、対局日程の調整など簡単に動かせないという実情はあると思います。
ただ、日本将棋連盟の規定はいかにも男性が作った、妊娠・出産などを全く考慮していない無いようになっています。清水会長は初の女性の会長と言う事も有り、妊娠・結婚に理解があると思います。是非女流棋士の人生のキャリアを邪魔しない配慮が欲しいです。
4、要望書の詳細を読んでないので漠然としかいえませんが、8タイトルのうち6タイトルの保持者で、残る2つも挑戦者か挑戦者決定戦まではたいていいく福間さんが、対局も妊娠もどちらも選べるスケジュール調整って事実上不可能じゃないですかね。よい調整案があれば別ですが、1年中ほぼ通して対局やっているトップ女流棋士が妊娠出産される場合はどうしても長期離脱してもらって、代役でタイトル戦に穴を開けないようにする必要はあるでしょう。興行でもあるのですから。これは他のスポーツ選手や一般の仕事している女性の場合でも同じかと。ただこういう提言は重要ですね。トップ女流棋士と出産の両立は、我々が想像するよりはるかに苦労されるものでしょうから。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bec1954b54d64f64a20206bf17bb0d843ab85b86,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]