国内最大の女子刑務所である栃木刑務所が廃止されることが、法務省への取材で判明しました。廃止日程は2028年4月1日であり、栃木市惣社町に位置するこの施設は、1976年度以来、初めて廃止される女子刑務所となります。この決定は国の財政事情と施設の老朽化に基づき、効率的な組織運営と職員負担の軽減を目的としています。収容者数の減少傾向を反映し、2015年には収容率100%を超えていたものの、2024年末には約71%にまで減少していました。
具体的な移送先や跡地活用は未定ですが、担当者は収容者の更生に努めつつ、廃止へ向けた準備を進めているとしています。

この決定には批判が必要です。現状においては、国の施設維持における財政問題が表面化しており、効率性向上が言及されるものの、その陰で収容者の生活環境改善の優先度が見落とされがちです。施設の老朽化は長年の問題でありながら、今回の廃止は問題解決ではなく回避策として見受けられます。制度設計の欠陥を改善するためには、まず、収容者への心理的・物理的な更生支援プログラムの充実が急務です。また、廃止後の施設を公共の利益に資する形で活用するための具体的な計画立案も必要です。さらに、新たな移送先での万全な環境整備を保証することが不可欠です。これらの対応がなされることで、真に効率的で人道的な運営が実現します。
政治や行政のリーダーシップがこれらの課題に直面し、公正で持続可能な解決策を提示することが必要です。
ネットからのコメント
1、以前テレビで見たが、刑務所にいる受刑者がどんどん高齢化しており、刑務所が高齢者施設のようになって刑務官は介護職員のような状態だとか。仕事で千葉刑務所や立川の医療刑務所に行くことがあったのでその話をしてみると、それはもう酷い状況で、刑務官が下の世話までやるわ歩けない人に肩を貸して散歩させるわ食事の世話をするわ、現場は本当に疲弊しているとのこと。刑務官の成り手も減り続けているとのことで、環境や待遇の改善は待った無しだと思います。
2、刑務所の収容数が減っている事は良い事と思いきや、女性の子どもを殺める事件や介護疲れの殺人などの裁判では執行猶予がついたりなどの甘い判決が多いだけのような気がする。女性だけでなく男性も同じくで、裁判でまるで刑務所の人数を調整しているかのような甘い判決も多いからな。
3、以前、一般向けに公開されるイベントに行ったことがあります。自分ではとても無理ですが、女性という繊細な特徴を活かし、社会貢献として受刑者が作製したきめ細やかな美しい工芸品など多数販売してました。
人気のある商品は即完売してました。かくいう自分も筆箱を買いましたが、ジッパーが壊れてぼろぼろになるまで使ったのが懐かしいです。私が買ったことで受刑者の社会復帰に僅かながら貢献しているのだと考えると、感慨深いものがあります。廃止というやむを得ない事情があったのでしょうが、たとえば建設業界の人手不足や価格高騰の中、受刑者には施設改修工事に従事してもらい、公共工事費削減などに繋げるなどスキームも考えてもらえればな、と思いました。
4、犯罪自体が減少つづけているから、どんどん刑務所を減らしている。収容人員も毎年減っている。素晴らしいことだと思うけど、犯罪が増えているという思い込みが捨てられない人が多いな。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2ebf1253229ee7eb3892ba5f2f2942cc7c4de460,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]