共同通信社の公式Xアカウントは2025年7月30日にタイとカンボジア間の軍事衝突に関する四択クイズを投稿した。内容は、7月24日の両国間の衝突において、「先に攻撃したのは?」という質問に対し、複数の選択肢を提示した。選択肢には「タイ」「カンボジア」「両国とも『相手国が先』と主張」などがあり、リンク先ではその背景に関する説明もあった。
しかし、この投稿に対してSNSで批判が殺到。「紛争をネタにするのは不謹慎」などの声が寄せられ、共同通信社は同日中に投稿を削除した。31日、同社は削除の理由を説明し、今後は事前のチェックを徹底するとコメントした。
批判の声を集めたこの投稿が示しているのは、ニュースの取り扱いにおける感受性の欠如である。戦争や軍事衝突をクイズ形式で扱うことは、情報の軽視に他ならない。特に、タイとカンボジアの国境紛争ではすでに死傷者が出ており、そのような悲劇的な事実を軽んじることは許されない。こうした投稿は、報道機関としての責任感を欠いており、情報の受け手に不快感を与えるだけでなく、紛争当事者の国民に対して無神経さを示す行為である。
この問題の本質は、報道機関が視聴者の関心を引くためにニュースを娯楽化し、重要な社会問題を軽視している点にある。
報道の意図がたとえニュースへの関心を高めることにあったとしても、こうした形ではむしろ情報の正確性や深刻さが損なわれる。解決策としては、まず報道機関が事前に内容を十分に精査し、投稿の社会的影響を考慮することが求められる。また、紛争や社会問題を扱う際には、慎重な言葉選びが必要だ。第三に、報道機関内での情報公開に対する倫理基準を再確認し、透明性を確保することが求められる。
このような問題に対して、今後も慎重に対応し、メディアとしての社会的責任を果たすことが求められる。
ネットからのコメント
1、この共同通信だけでなく、他のマスメディアの記事などを見ていると、モラルや公平性に欠けるような記事が多く見られます。これは今回の共同通信だけでなく、TBSや神奈川新聞、毎日新聞や東京新聞などのメディアの姿勢もこのご時世では社会問題として捉えてもおかしくありません。ただでさえ、国民は情報を鵜呑みにする傾向があるのに、公平性に欠ける情報またはデマを発信するメディアはいかがなものかと思います。中立的かつ公平性のあるメディアが発信してくれることを心から願います。
2、共同通信社の公式X投稿が、軍事衝突という深刻な事案を「先に攻撃したのは?」と四択クイズ化したことは、報道倫理やリテラシーの著しい欠如を示している。しかし、より根深い問題はその投稿がチェックを通過したという事実にある。記者個人の判断だけではなく、編集や管理職の監督体制の不在、危機意識の低さが露呈した。報道機関としての信頼性を損ねる行為に、現場よりもむしろ上層部の責任が問われるべきではないか。
3、この報道は新聞社が出す報道とは言えない。クイズ方式にしてどうなんだと思う。地元のテレビではマレーシアが仲介して両国代表が無条件で停止と報じていた。まずは停戦し国境問題を平和的に協議していくようである。ここでどちらがと言う議論が起きたら元の木阿弥かも知れないが、そう方が無条件で応じた事がまずは重要、と思う。
4、共同は保守派のXの投稿を勝手に記事にして「この発言は批判を呼びそうだ。」とか煽ってるのに自分たちの間の抜けた投稿が批判を招くとは想像つかなかったのか(笑)。余計なことせずに事実を客観的に報道する事に努めろ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/9d9765659b48f96d0921c53e8e48d07ebd7ddc49,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]