タレント・たかまつなな（32）が出演した20日のABEMA「Abema Prime」で、核武装に関する議論が行われた。防衛省が26年度予算で過去最大となる約8兆8000億円を求める中、「核武装が最も安上がりで安全強化策のひとつ」という参政党・塩入清香氏の発言が物議を醸し、核武装なら防衛費を抑えられるという意見もネットで広がった。

しかし、たかまつ氏はこれに対し、「核武装は国際社会の批判や経済制裁による見えないコストがあるため、決して安上がりではない」と述べ、見えないコストの重要性を指摘した。

核武装を「安上がり」とする論調には懸念が多く、たかまつななの指摘は非常に重要だ。まず、核武装という選択がもたらす国際的な非難とその結果としての経済制裁を軽視するべきではない。見えないコストとは、とりわけ国家の食料自給率や貿易関係に直結する問題だ。これらは単に経済的な側面だけでなく、国民の生活に直結する重要な要素だ。第二に、核開発に関する技術的、環境的なリスクも無視できない。例えば、事故の可能性や廃棄物処理の問題などがその背後に潜んでいる。核武装以外にも、高度な技術を持つ防衛システムを強化することで、より安全で国際的に信頼される道を選ぶべきだろう。

そして最も重要なのは、長期的な視野で持続可能な安全保障政策を練ることである。国際的な協調性を重視し、平和を維持するために政治的、外交的努力を重ねることが最善策だ。価値観の対比を考えるなら、核武装による一時的な安易な安全保障よりも、持続可能な国際社会との協力に価値を見出すべきではないだろうか。

ネットからのコメント

1、強引に日本が核開発をしたら他国から非難はその通りだと思いますが、もしトランプ大統領が日本の防衛は日本でって言いだして、核保有を認めたり、アメリカがトマフォークに乗せれる核弾頭を売ってくれるなんて事があるかもしれない。これからの世界は予想困難です。トヨタがEVに振り切らす全方位戦略を取りました。先が見えないなら日本政府も全方位戦略でシュミレーションする必要があると思います。日本の平和を守る為の議論です。頭ごなしに否定したり、罵り合ったりしないで、冷静な議論をして頂きたいと思います。

2、安上がりかどうかという議論はあくまで追加の議論で本題は、日本がウクライナのように攻められないようにはどうしたらいいのか？の答えが必要。

核兵器保持や共有はその中の一つの案に過ぎず、更に言えば安上がり論は保持の賛否を考える上での一つの考えでしかない。こんな議論を永遠に繰り返している間にロシアが日本の更に領土拡大に動いたり、中国が尖閣諸島を獲りに来たらどうするのか？非現実的だという人もいるが、まるで「大地震なんて来るはずがない」と防災対策を考えないのと同じこと。外交をしておけば大丈夫なんて楽観視するのではなく、そうならない為にどうしたらいいのかを現実的に議論して行動を早くしておく必要があると思います。日本はずっと100と0の0論に引っ張られ過ぎて議論が停滞し過ぎ。

3、安上りかと問われれば、その維持管理も考えればそうでもないとは思う。　でも、例えばウクライナが核を持っていれば、ロシアは攻撃できなかったと思える。　軽々に核武装すべしとは言えないが、検討する余地は残しておくべきだと思う。

4、決して安上がりにはならないですよ。 核武装しても現有の通常戦力が削れる訳ではないし、SLBM搭載潜水艦等の新造など開発費も新造費も掛かりますから。

しかし今後想定し得る周辺国の動向に対し現有戦力では到底対抗し得るものではなく、防衛費を倍にしても現有の領土領海を守り切ることは不可能と云えます。 戦争はいざ始まってしまうと莫大な費用が掛かってしまいます。その為、武力衝突を回避するのが一番安上がりとなりますが、通常戦力でそれを躊躇わせるには相手を上回る圧倒的な物量しかありません。 現実論として日本が、核を向けて来ている中国やロシアの戦力を物量で上回るのは不可能です。その抑止力として有効なのが核武装です。 勿論経済制裁もあると思います。 しかし武力衝突が起これば経済制裁の痛みでは留まらない莫大な経済負担と損失に至ります。核武装は抑止力と位置付ければ安上がりと結論できます。