京都市中京区に所在する民泊運営会社すみれ商事は、旅行予約サイト「ブッキング・ドットコム」の日本法人に対し、精神的苦痛を理由に500万円の慰謝料を求める訴訟を京都地裁に起こしました。これは、サイトに掲載された「香りが強すぎる」という口コミが誹謗中傷であり、削除を求めたものの、ブッキング側が削除依頼を拒否したためです。問題の口コミは、2021年11月から少なくとも2年にわたり掲載され続けています。

すみれ商事の社長であり代理人である高谷滋樹弁護士は、日本で法人登記を持たないオランダ本社の責任を問うことができない現状に対し、日本法人の連帯責任を主張しています。ブッキングの日本法人は事実関係の確認中とのことで、コメントを避けています。

この事件は、外国企業の活動が国内で広く展開される現状に対して鋭い視点を提供します。まず、オンラインプラットフォームの口コミ管理体制における透明性の欠如は深刻な問題です。サービス利用者や提供者が不適切な内容に対処する手段が限られていることが示されています。次に、日本国内で活動する外国企業が法的責任を負う際の不備が明らかになりました。このような不透明さは、消費者の信頼を損ねる可能性があります。解決策として、プラットフォームは口コミの正確性を検証する仕組みを導入し、ユーザーと企業間の透明なコミュニケーションを促進するべきです。

そして、日本法人が適用される法的枠組みを明確にし、企業が責任を果たすための法的手続きの整備が求められます。このような改革が進めば、消費者と企業双方にとって安心できる環境が築かれるでしょう。社会的責任を果たすため、企業は常に高い倫理基準を維持するべきです。

ネットからのコメント

1、口コミに関する事ではありませんが、2年程前にブッキング・コムを使って、凄くイヤな思いをしました。会社の出張で使ったのですが、予約直後に領収書について問い合わせてみたところ、『現地の宿泊施設から受け取って下さい』との事でした。そして出張当日、宿泊施設に領収書をお願いしたところ、『それは、ブッキング・コムさんに支払うプランなので、ブッキング・コムさんから受け取って下さい』と言われました。再び、ブッキング・コムに問い合わせたら『そのプランは旅行日前じゃなければ領収書が出ないです』と言われました。はじめに現地で受け取るよう案内したのはブッキング・コムだと言いましたが、そのような記録は残っていないと言われ、最後まで領収書もらえなかったという事がありました。

それ以来、ブッキング・コムは使わないようにしています。

2、消臭剤の匂いがキツいという書き込みが誹謗中傷とは思わない。ただ、外資系企業は日本で稼ぐだけ稼いで税金も払わず、今回のように裁判にすらならないとなると、相対的には外国人に甘く、日本人に厳しいとなってしまう。今回の選挙で参政党に投票したのは、外国人差別主義者だけでなく外国人、外国企業だけが恩恵を受けているという意識の一般人が参政党への投票につながったのではないかと思う。

3、最近の誹謗中傷ってどこからか誹謗中傷なのかわからないんだけど線引き詳しい人いる？事実で低評価すると誹謗中傷って言われる感じがしてしっくり来ない。まずかったり汚かったり事実を書いて誹謗中傷って言われるともはやただの宣伝するコメント欄にしかならんと思うけど。評価をつける人はいろんな人がいて成り立ってるから書かれる側が押し付けるのは違和感を感じるし、こういうコントロールはできないようにして欲しいな。

4、虚偽の口コミならダメですが、実際は消臭剤を使っていたの？使っていたのであれば、嘘ではない。”

さいてい”とは大袈裟だと思うが、その客からすればそう感じたから、そのような口コミになっただけのこと。何ら問題はないし、気にする必要もない。逆に消臭対策をしっかりしている宿泊施設と、とらえてくれる人もいる。削除依頼に応じてもらえず精神的苦痛を受けたとのことだが、ネガティブなクチコミをいつまでも気にしてないで、1件でも多くポジティブなクチコミを増やす方に労力を注いだ方がよい。ネガティブな口コミ(低い点数)が付くのが嫌なのはわかるけど。