昭和史研究家の保阪正康氏は、参院選で14議席を獲得した参政党の急成長について、強い警戒感を表明している。彼は、参政党が戦後民主主義の理念を無視しており、それが一時的な目新しさを生んでいると指摘。しかしその根幹には基本的人権の無視、弱者への脅威が潜み、危険性があるという。参政党の提案する「新日本憲法」には国民主権や人権規定がなく、従来の憲法の役割から逸脱していると保阪氏は批判。
これは、戦時下の軍事指導者が利用した天皇制を復活させるようなリスクがあるとして、保阪氏はその深刻な社会的背景を問題視している。
保阪正康氏が指摘する参政党の問題は、危険な兆候を示している。参政党の主張は、戦後民主主義の理念を無視し、歴史からの教訓を学ばないままに、むしろその逆を進んでいると言わざるを得ない。特に注目すべきは、彼らが提唱する「新日本憲法」である。国民主権や基本的人権の記載が欠如している中で、この憲法案は現行の憲法が持つ国民の権利保護の役割を無視しており、極めて問題が多い。まず、こうした問題を解決するためには、第一に正確な歴史教育を徹底し、人々が過去の失敗から学ぶ機会を増やす必要がある。次に、公正で開かれた議論の場を提供し、多様な意見を持つ人々が対話に参加できるようにすることが有益だろう。
そして、最後に、国際的な人権基準と整合性を持った法制度を確立し、政党の主張がそれと一致するように監視する体制を強化すべきである。民主主義と基本的人権を守るためには、迅速で効果的な行動が求められている。
ネットからのコメント
1、歴史認識は、どこに論点を置くかによって大きく変わる。まして一部を切り取れば、その姿は容易に歪められる。歴史は時に、特定の人物の意図によってねじ曲げられてきた事実を物語っている。にもかかわらず、歴史を十分に学ばない研究者が、自らの主張を優先するあまり、基本的人権を軽視するような言説を行うこともある。こうした態度こそ、歴史に学ぶという本来の意義を損なうものだ。
2、現状維持ではダメだと判断している有権者が増加してるので、この勢いは止められないね。また、オールドメディアや左派の意見を聴く姿勢がそもそもになく、彼らの政治信条を通していくことが既に支持されてきているので、外野があれこれ言ってもムダだね。若い世代の支持が拡大してるので、長い目で見れば今の政権与党との入れ替えも十分にあるね。
3、確かに、現在の日本国憲法が絶対的に正しいから何が何でも変えちゃダメだとは思わないけど、それにしても参政党の「憲法草案」はあまりにお粗末過ぎる。
自衛軍を創設して、米軍に日本から出ていってもらうというのは考え方としては無くもないとは思うけど、国民主権、基本的人権、法の下の平等といった規定がバサッと削られているし、食糧(=主食)は種子や肥料まで全て自給しろということになったら大部分を輸入に頼っている小麦、トウモロコシ、大豆だけでなく米だって生産が不安定になり食糧危機が起きる。そもそも、憲法は国という巨大な権力を持つ装置が暴走しないようにするためのもので、国民主権などの規定をなくすと戦前のようなことになりかねない。
4、十人十色の意見を入れ、調整して作成することが肝要です、上から目線で違うと言うのは間違いでありそのような人間の言葉は響かない。学者は自分の意見を押し付ける、既存メディアは世論誘導をしたがる、情報社会になって多様な意見が出てきたので過去のやり方は通用しません。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/27fe8d9c1bbf4495b635a9a550262be795e60b43,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]