2023年、桜美林大学の小林至教授が、日本のプロ野球リーグにおける「投高打低」の状況を改善するため、MLB同様の反発係数の導入を提案した。日本プロ野球の12球団では、今季本塁打数が総計1032本、1試合平均0.60本と低迷しているのに対し、米国のMLBでは総計5650本、1試合平均1.16本と大きな開きが見られる。この違いは単なる選手の技術差でなく、反発係数などのルールに起因する。
反発係数は、MLBでは攻撃を活性化するために調整されることがあり、日本でも改善の余地があると小林氏は指摘。この背景には、2011年と2013年に発生した反発係数の問題が影響しており、NPBが積極的な改革をためらう要因となっている。

NPBの現状は、制度的な怠慢といえるでしょう。試合のエンターテイメント性を犠牲にしてまで、反発係数を調整しない理由は見当たりません。その背後には、過去の失敗経験が及ぼす過度な懸念が伺えます。これにより、ファンがスポーツに求める見応えが失われているのです。反発係数の調整や新しいルールの導入、選手の技術向上プログラムを充実させるなど、具体的な施策が求められます。さらに、ファンの声を積極的に取り入れ、興行としての価値を高めることが急務です。スポーツが贈る感動や興奮は、観る側の心に強く響くもので、現状の打開を怠るのはもったいないことです。
改革が必要な今こそ、NPBは迅速かつ的確な判断を下すべきです。
ネットからのコメント
1、小林氏の提案は素直に良いと思う。NPBは何かと閉鎖的なんだよね。HRは野球の醍醐味でもあるし、球場やテレビで観戦していてもワクワクしたものがある。「ファンが決める」これには賛否両論あると思うけど、ファンファーストのMLBをNPBも見習っても良いかも知れない。来季は「公式球はこれで行きます!」とNPBにはハッキリとファンに向けて発信をして欲しいものです。
2、この飛ばないボールの話はずっと言われているのに、解説者とかが投手の能力が上がったとボールは関係ないなどと言って、何処かから圧力でも掛かってるのかなと思うほど閉鎖的な雰囲気でしたが、小林氏の考察はさすが東大出身者で説得力あります。興行なんだから、やはり見るものを喜ばせないとだめなんですよ。そんな中でも日本人は勤勉ですから1点を守る野球に磨きをかけている。すごいなとは思うが、矢張り首位打者が330以上、本塁打王が40本以上で競い合える野球が一番面白い。いろんな意見あるでしょうが、ファンあってのプロですから、時間短縮も含め運営側がしっかりマネジメントしないと衰退しますよ。
3、プロ野球OBの大半が原因はボールではなく投手能力が上がったのと打者の対応が追いついてないからと理由付けしており、小林さんのようにボールに言及している方は他に思いつかないです。もし原因が技術的なものにあるなら徐々に投高打低になっていくはずですが、実際には2023年から2024年の1年で一気にリーグホームラン数が20%以上減っています。このことから2024年に何かしらの変化があったと考えるのが自然であり原因がボールにあると考えるのは割と妥当だと思うのですがどうなのでしょうか。
4、「興行ですから」この一言に表れてますよね。お金払って見に来てくれる人がいなければ始まらないということです。興行なのでね。プロボクシングが典型的ですが、客が入りそうで、且つ自陣営が勝てそうな試合を組もうとするので色々と面倒な話になります。そこまではいかなくても、「客が入りそう」とか「客が面白く感じる」という視点で規則や進行を考えるべきでしょうね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/eae0504a4154d886c36d5f8aaf9bd3895fd24e39,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]