中国軍機が日本の自衛隊機にレーダーを照射するという一連の事件は、日中間の緊張を高め、外交戦に発展しています。6日に中国の空母が沖縄本島と宮古島の間を通過し、訓練を行った際、日本の自衛隊機がこれに対応し、中国機がそれに対しレーダーを照射。その後、別の自衛隊機にも30分以上にわたって断続的に照射が行われました。日本政府はこの行動を「危険な行為」として抗議し、国際社会への理解を求めています。
一方、中国は自らの行動の正当性を主張し、日本の軍事活動が妨害行為に当たると批判しています。中国国営メディアは、レーダー照射前の無線交信音声を証拠として公開し、事前に情報を共有したと主張。しかし、距離や状況から見て、レーダー照射が不要であった可能性が指摘され、緊迫度や威圧を狙った行動だったのか疑念が残ります。

この事案は、国境を超えた大きな問題となっています。まず、現状では中国が日本の自衛隊機にレーダーを断続的に照射したことが非常に危険な行為であったことは否定できません。これは、相手を威嚇し、状況を不安定化させる行為と見なされ、国際的な安全保障に対する大きな脅威です。
重要なのは、制度の欠陥に目を向けることです。まず両国間の信頼関係の欠如、情報共有メカニズムの不備、そして国際法に基づく航空行動の未徹底が根本的な問題です。
これを受け、相互に信頼を築くための対話と協力、緊急時の情報交換協定の確立、航空行動を規制する国際法の厳格な運用が求められます。これらは決して簡単なプロセスではありませんが、長期的に国際秩序を維持するためには必要不可欠です。
この事件は、平和で安全な空を共有するためには、相互尊重と信頼が不可欠であることを示しています。歴史認識や過去の紛争に基づく人間関係の影響を超えて、未来志向の外交と防衛政策が求められます。それは現実的であり、より安定した世界を築くための賢明な選択でしょう。
ネットからのコメント
1、「30分にわたって行われたのは非常に危険な行為。攻撃される可能性を含んでいる。鉄砲で言えば、引き金に指をかけているような状況の可能性」私も複数の専門家の意見を聞いて納得できた。「ロックオン」がどれほど危険なものかも分かった。自衛隊のパイロットの冷静で忍耐強い行動には心服する。
2、仮に50年後の日中関係を考えても、領土問題や歴史問題は、解決しないと思いますけどね。日本と中国は、国民性や歴史認識、文化も異なります。
そして地理的に近いことが、対立を深刻化させる要因になりかねません。安倍政権から自公政権は、これまで労働者や留学生、観光客を大量に中国から受け入れてきました。しかし、経済だけでなく人的な面まで、中国への依存を深めることには、疑問があります。日本と中国が対立しても対応できるように、経済だけでなく人的な面においても、中国からの受け入れを規制すべきです。
3、仮に事前に場所、時間、内容を詳しく伝えてたとて、そのまま訓練から実戦に移行した場合、判断できないから偵察に行くのが普通だと思う。ロシアのウクライナ侵攻は最初ベラルーシとの軍事演習と称して、国境付近に軍を集め、西側諸国が軍事行動の危険があると言われてる最中に略戦争が始まったのだから。ロックオンした時点で訓練ではないと判断、反撃されても不思議ではない。
4、噛み合わないというか、中国もさすがにやりすぎてて論理的には分が悪いと思っていて論点をずらしてるんだと思いますね。漠然とした全体論のなかで、事前に通知したとか自衛隊が訓練の邪魔してきたとか、あげくは第二次世界大戦の反省がないとか。
一つ一つ丁寧に、通常国際的ルールでこうであるべきところを示し、今回の対応がどうであったから日本がこう対応した、と細切れにせず、一度反論した箇所も含めて個別具体的かつ全体として反論を繰り返すしかないかと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/13e0f111f85a95d422af5fd7b72a4f69aa8897e1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]